2007 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症者家族の介護負担感に影響を及ぼす社会文化的・自然環境的要因
Project/Area Number |
19592603
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
半澤 節子 Jichi Medical University, 看護学部, 教授 (50325677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 保之 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50108304)
田中 悟郎 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (00253691)
稲富 宏之 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (10295107)
後藤 雅博 新潟大学, 医学部・保健学科, 教授 (90334656)
永井 優子 自治医科大学, 看護学部, 教授 (40237491)
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Keywords | 統合失調症 / 家族 / 介護負担感 / 家族機能 / ソーシャルサポート / スティグマ / 国際情報交換 / 韓国 |
Research Abstract |
筆者らの継続してきた家族研究は、(1)家族の病態イメージ(患者の社会活動に対する期待)は都市部と離島で異なること、(2)家族の対処技能及び介護意識による介護負担感への影響は、大都市と地方都市とは異なること、(3)患者の精神症状と家族の生活困難度、感情表出、患者受容能力は関連がみられることを示唆した。しかしながら、家族内外の実際的な支援、家族内の機能、家族自身のスティグマによる介護負担感への影響については課題を残した。平成19年度の調査研究は、(1)家族内外の支援状況と家族内の機能(媒介因子)による介護負担感への影響を計量疫学的に分析し(横断的分析)、(2)社会文化的・自然環境的要因の異なる地域の比較検討(行動生態学的分析)を目的とした。 具体的には、新潟及び長崎における地域家族会などの協力のもと、各研究センターで合計50人程度の調査対象者を確保し、国内の調査を実施した。所定の基準に従って、研究協力の同意を得られた家族成員について評価を完了した。評価尺度には、介護負担感(J-ZBI-8)介護意識(NAS-8)、ソーシャルサポート(SNQ-15)、家族機能(GF-FAD-12)などの評価尺度を用いた(国内共同研究)。また、これら国内の調査研究で用いた評価尺度と同様のものに、対処技能、スティグマなどの尺度を加え、韓国のソウル市、大邱市などにおける調査を着手した。具体的には、精神障害者家族会主催の研修会などで、調査協力の同意の得られた家族成員を対象に、集団面接もしくは郵送法により評価を開始した(国際共同研究)。
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Research Products
(3 results)