2008 Fiscal Year Annual Research Report
介護老人保健施設入所者の生活リズム調整への援助プラグラム開発
Project/Area Number |
19592615
|
Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
八島 妙子 Aichi Medical University, 看護学部, 教授 (70310472)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 由紀 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (80347393)
甲村 朋子 愛知医科大学, 看護学部, 助教 (70342136)
|
Keywords | 生活リズム / 介護老人保健施設 / 高齢者 / 援助 / 看護職 / 介護職 / 理学療法士 / 作業療法士 |
Research Abstract |
生活リズム調整へのケアについて,グループインタビューをさらに2回追加し,内容を充実して分析し,ケア項目を抽出した。抽出したケア項目についてグループインタビューを行った施設の研究協力者を中心に検討した結果,36項目の質問項目を設定することとした。 愛知県,岐阜県,三重県の全国老人保健施設協会に登録されている256施設のケアのリーダー的存在の看護職,介護職,リハビリ職(理学療法士または作業療法士)とケア責任者の1024名を対象に質問紙調査を行った。調査内容は,生活リズム調整へのケア36項目の実態と必要性の認識,ケアスタッフの仕事の魅力尺度3項目,仕事のコントロール尺度9項目および施設の概要と基本属性であった。調査回収数は385票(回収率37.6%)で,383名(有効回答率37.4%)を分析対象とした。対象者の性別は男性103名,女性279名,職種は看護職138名,介護職131名,リハビリ職92名(理学療法士56名,作業療法士36名),その他20名であった。年齢構成は30歳未満55名,30〜40歳未満126名,40〜50歳未満100名,50〜60歳未満75名,60歳以上15名であった。分析途中であるが,生活リズム調整ケア内容の実態では「決まった食事時間に食事を摂取する」「日中の活動を提供し参加を促す」「活動参加に職員や利用者が声をかけ合う」「自ら行動しない入に声をかける」ことがよく行われていた。あまり行われていない内容では「生活時間に合わせた音環境の調整」「在宅と施設での生活リズムの変化が起こらないような関わり」「リズムの崩れやすい人と家族との関わりの観察」があげられた。今後の分析で,ケア内容の構造化,他の質問項目との関連性,職種間の比較を進めていくことで,インタープロフェッショナルワークによる生活リズム調整ケアへの示唆が得られると考える。
|