2007 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病セルフケア能力測定ツールを活用した看護援助プログラムの開発
Project/Area Number |
19599013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Purposes
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清水 安子 Osaka University, 医学系研究科, 教授 (50252705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正木 治恵 千葉大学, 看護学部, 教授 (90190339)
黒田 久美子 千葉大学, 看護学部, 准教授 (20241979)
内海 香子 自治医科大学, 看護学部, 講師 (90261362)
村角 直子 金沢大学, 医学系研究科, 助教 (30303283)
麻生 佳愛 福井大学, 医学部, 助教 (80362036)
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Keywords | セルフケア / 糖尿病患者 / セルフケア能力測定ツール / 看護援助プログラム |
Research Abstract |
セルフケア能力測定ツール(試案)を作成し、19名の糖尿病患者を対象に臨床での試用を行った結果、以下の内容が明らかとなった。 3分の2以上の対象者がスコアの結果を妥当なものと回答した。診断初期の対象者では能力の発達伏況が明確にスコアに反映されることによって患者を励ました。8側面よりセルフケア能力を測定するので、多角的に患者のセルフケア能力を評価することができ、測定する前には見出せなかった看護援助の方向性を導き出すことにつながっていた場合やスコアの低いところへの介入だけでなく、スコアが高く患者の強みと考えられる部分を活かした支援が見出せた場合などがあった。患者にとって、ツール使用は糖尿病の自己管理を振り返る機会となっていた。質問項目の回答に関してその理由や状況を尋ねることで、看護師の患者理解が深まった。これらの結果より測定ツールが実践で有効に活用できることが示唆された。また、質問項目で回答しづらい文言やセルフケア能力の変化がスコアに反映されづらい部分など、ツールの修正が必要な箇所も明確となった。 この研究結果をもとに、実践での試用結果をもとにセルフケア能力測定ツールを修正し、コンピュータソフト化を行なった。さらに、臨床での試用結果をもとに糖尿病セルフケア能力測定ツールを活用した援助プログラム(試案)の作成を行った。来年度以降、修正したツールと援助プログラムについて検証を行っていく予定である。
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