Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 俊 千葉大学, 文学部, 教授 (50155404)
竹内 比呂也 千葉大学, 文学部, 准教授 (10290149)
池田 大輔 九州大学, システム情報科学研究科(研究院), 准教授 (00294992)
片上 大輔 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (90345372)
檜垣 泰彦 千葉大学4, 大学院・工学研究科, 准教授 (30173131)
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Research Abstract |
研究における情報共有はコミュニティを介して行なわれ,また,創発的な研究の展開がコミュニティそのもの創出,活性化につながるという知見を基礎として,(教育)研究活動における文献調査,インフォーマル、コミュニケーション,論文作成の過程を総体として支援するシステムをネットワーク化された電子的環境として提供することをめざした。既設のCURATOR,CUFA等のシステム,附属図書館がライセンス契約のよって導入している電子資料,インターネット資料などを活用し,また,千葉大学附属図書館においては,図書館と教育研究の連携を推進するリエゾン・ライブラリアン制度を部分的に着手し,パスファインダーとして教員から学生に情報を提供する仕組みを構築しており,これと統合することによって研究と教育の両面から教員のサポート基盤を構築した。 19年度は,研究者コミュニティの抽出を,研究論文からの関連に加えて,機関内のコミュニティ抽出であることを踏まえ,教員は研究者であると同時に教育者であることを利用して,教員が担当する講義の関連性を学生の意見に基づいて抽出するための枠組みを完成させ,学生が利用するシラバスをコアとしていくつかの学科の授業科目を介した教員コミュニティを抽出する実証実験を行なった。また,教員や学生双方に利用価値の高い情報を提供する場としてコミュニティを位置づけるために,図書館を拠点とし,教員側から学生に情報を提供するパスファインダーを統合し,互いに必要な情報を洗練化するための統合システムを考えている。 理論的側面では,情報共有の度合いを評価する尺度として「情報量に基づいた協調の度合い」を定義して,協働による創知実現の状況を観測することを可能にした。
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