2009 Fiscal Year Annual Research Report
定住ラテンアメリカ人のChagas病疫学調査と輸血感染予防対策
Project/Area Number |
19604003
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
三浦 左千夫 Keio University, 医学部, 助教 (30051858)
|
Keywords | 定住化ラテンアメリカ人 / Chagas病 / ブラジル日系社会 / 在日日系ゾブラジル人 / 献血 / 輸血感染 / T.cruzi抗体検査 / 虫血症 |
Research Abstract |
国内活動:定住化ラテンアメリカ人へのChagas病啓蒙活動 昨年度に引き続き、NPO法人SABJA、NPO法人MAIKEN、NGO-Disque saude、ブラジル領事館などの協力の下、啓蒙活動を行った。その結果、ブラジル人社会を中心に積極的な啓発活動につながり、ラテンアメリカ人を中心に発行されるメデイア(Portal Web News, IPCなど)で活動内容が全国レベルで発信されるようになった。その結果ラテンアメリカ人の多くが集住している関西地域外国人支援NPOなどから啓蒙活動への参加協力要請が次年度(最終年度)においても継続される。 海外活動:定住化ラテンアメリカ人の多くを送り出している、ブラジルの日系社会でも、先のメデイアの反響で、関心が高まり、ブラジル各地の日系移住地で同様の啓蒙活動を日伯援護協会、東北伯レシフェ市日本人会等の協力要請の基に現地検診検査協力を行った。ブラジルにおける日系人社会のChagas病感染の背景について有意義な情報が得られ、今後、在日日系ブラジル人に対する健康指導などに新たな情報提供が出来る。 献血現場でのラテンアメリカ人献血希望者に対する対応改善 上記啓蒙活動を通じて得た情報として、多くのラテンアメリカ人が献血に協力をしていることがわかり、輸血感染が危険視される本疾患の2次感染予防のための献血自粛に向けての呼びかけ、または献血血の抗体スクリーニングの重要性が強調された。 各地医療機関からの検査依頼(虫血症): 啓蒙活動の結果医療機関からのT.cruzi抗体検査依頼も増加し、虫血症が1名、新たに見出された。
|