2008 Fiscal Year Annual Research Report
博物館のサテライト化による学校再生と地域文化振興に関わる研究
Project/Area Number |
19611020
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Research Institution | Lake Biwa Museum |
Principal Investigator |
中野 正俊 Lake Biwa Museum, 滋賀県立琵琶湖博物館研究部, 主査 (40443460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
糸乗 前 滋賀大学, 教育学部, 教授 (90324558)
青木 伸子 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 特別研究員 (40450879)
松田 征也 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 専門学芸員 (00359267)
千原 孝司 滋賀文化短期大学, 人間福祉学科, 教授 (20025000)
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Keywords | 地域連携 / 生涯学習 / 博物館機能の地域化 / 学習指導要領 / 教員の指導力向上 / 学校連携 / 体験的な学習 / 学芸員派遣 |
Research Abstract |
1.具体的内容 前年度の研究では、特性的環境配慮行動認知尺度を構成した上で、学校へ標本・展示物の移動を行った。その結果、学習指導要領に準じた展示とその体験学習を入れることによって、より効果的な移動展示を行えることがわかった。この傾向は教員を対象とした調査でより顕著であった。平成20年度は、保護者を含めた地域住民対象の体験学習を複数回行なった。このことにより、地域住民の移動展示に対する認識が高まり、地域に存する標本や展示物の提供が行なわれるとともに、子どもたちの学習機会に地域住民が関わろうとする場面が増えた。 2.意義 移動展示よる学校教育への働きかけは、全国的に多々行なわれている。ただ、児童生徒の理科離れに対応する展示活動を狙う時、単に展示物を移動させるだけでは効果は期待できない。今回の研究によって、学習指導要領に準じた展示を行なうとともに、地域住民をいかに巻き込んでいくかが大切であることが明らかとなった。そのためには、PTAなど保護者の理解を得ていくことが事業を始めることが重要であることがわかった。 3.重要性 移動展示を行なった地域の社会教育施設と連携した体験学習を実施し、地域住民との交流を図っていった。全国の博物館でも移動展示事業は多々見受けられる。ただ、本研究では、近隣施設や地域住民との連携ならびに学習指導要領に準じた展示活動、体験学習の提供が子どもたちの理科離れの食い止めに効果があったことを明らかにすることができた。
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Research Products
(4 results)