2009 Fiscal Year Annual Research Report
体内挿入可能な線量計を用いた放射線治療中の吸収線量測定と放射線障害の予防
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19689025
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
石川 正純 Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 准教授 (80314772)
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Keywords | in vivo dosimetry / 体内線量測定 / 密封小線源治療 / 放射線障害予防 / リアルタイム線量測定 / 線量計開発 / 超小型線量計 |
Research Abstract |
極微小プラスチックシンチレータを直径1mmの光ファイバの先端に配置したSOF線量計(Scintillator with Optical Fiber dosimeter)について、理論的背景の考察および実証実験を行い、パルスカウンティング法によるSOF線量計が理論的に可能であることをシミュレーションおよび実測により確認し論文にまとめた(M.Ishikawa et al, Phys.Med.Biol 54, pp.2079-2092(2009))。 昨年度に指摘された16ch型SOF線量計のノイズ対策を行い、16チャンネルでの独立した測定が可能であることと同時計数回路による測定が行えることを確認した。また、16本の独立した光ファイバプローブを接続するためにコネクタを改良した。 150keV以上のガンマ線を測定する際に問題となるチェレンコフ光によるノイズを除去するために、シンチレータの発光波長範囲とチェレンコフ光を分離するためのしきい波長について、発光量比率を最大化する方式及びSN比(Signal-to-Noise ratio)を最大化する方式の双方について検討し、45°においてしきい波長455-460nmで分光できるダイクロイックミラーを設計した。分光したシグナルの差分による測定によって、チェレンコフ光の信号を除去した精度の高い測定ができることを確認した。 また、分光型SOF線量計のハードウェアを新規に設計し、臨床での測定を再開した。今年度は1例だけであるが、チェレンコフ光の影響を除去による精度向上を確認した。 さらに、本研究成果を応用して、診断X線領域での適用可能性について検討を開始し、基礎特性の評価を行った。
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[Journal Article] A feasibility study of novel plastic scintillation dosimetry with pulse counting mode2009
Author(s)
M.Ishikawa, G.Bengua, K.Suther1, J.Hiratsuka, N.Katoh, S.Shimizu, H.Aoyama, K.Fujita, R.Yamazaki, K.Horita, H.Shirato
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Journal Title
Physics in Medicine and Biology 54
Pages: 2079-2092
Peer Reviewed
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