2007 Fiscal Year Annual Research Report
車椅子上の高齢者動作改善支援のためのCGによる生体情報の可視化
Project/Area Number |
19700473
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
崔 智英 Kyushu University, 芸術工学研究院, 学術研究員 (30437769)
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Keywords | Transfer Movements / Movement analysis / CG |
Research Abstract |
「車椅子上の高齢者動作改善支援のためのCGによる生体情報の可視化」の研究の初年度として、次のように行った。 (1)本研究の目的のひとつとして、車椅子使用者が浴槽移乗動作において、どのような姿勢や身体動作が安全であるかを容易に理解できるような、視覚的に理解しやすい形での映像情報を提案する。そのために、実験の対象とする浴槽移乗動作として、下肢の運動機能が低下した高齢者が一般的に実施されている移乗動作のパターンを抽出した。 (2)浴槽移乗動作のパターンにおいて、身体関節可動域や筋負担度を解析するための実験を通し、生体情報を取得した。実験中の事故および危険性を考慮して初年度においては若年者を被験者として実験を実施した。被験者は車椅子操作の経験がほとんどないと考えられるため、実験前には十分な練習をさせた。3次元スキャナシステムにより車椅子の寸法・車椅子上の身体寸法や姿勢を測定した。身体関節可動域は、身体関節部分の33箇所に反射マーカーを装着し、モーションキャプチャーシステムにより測定した。筋活動は、予備実験によって抽出した16箇所の筋電図を多チャンネルテレメーターシステムによって計測し、筋の負担度を分析した。 (3)実験から得られた身体関節可動域や筋負担度の特徴を3次元仮想人体に適用した。そして、浴槽移乗動作のパターンによる運動の比較や問題点、改善方法に関する可視化の表現手法に関する研究を行った。20年度も、高齢者が車椅子上の動作に関する理解度を高めるための3次元CGによる高品位な生体情報の可視化手法に関する研究を行う。よって、実際の高齢者に映像情報を提示し、その有効性について検討する。
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Research Products
(2 results)