2008 Fiscal Year Annual Research Report
緑茶カテキン摂取と運動療法による閉経後女性の筋力低下緩和効果
Project/Area Number |
19700601
|
Research Institution | Gifu Women's University |
Principal Investigator |
望月 美也子 Gifu Women's University, 家政学部・健康栄養学科, 助手 (20367858)
|
Keywords | 緑茶 / カテキン / 更年期 / 筋力 / 運動負荷 |
Research Abstract |
総務省が発表した平成19年9月現在の総人口に対する65歳以上女性人口は、1,575万人と女性の総人口の24.1%を占めており、生活環境や食生活の改善、医療技術の進歩などによって、女性の生命活動が伸展したにも関わらず、閉経年齢は約50歳とほとんど変化していない。 そこで、女性の人生の1/3にあたる閉経後30年の生活の質(Quality of Life : QOL)の向上ができないかと考え、緑茶カテキン摂取と運動療法による閉経後女性の筋力低下緩和効果を明らかにするために行った。 9ヶ月齢SD系多産ラットに卵巣摘出術(OVX)を行った結果、OVXを施していないSham群とOVX群の血清E_2濃度を比較すると、OVX群の血清E_2濃度の低下が見られ、子宮湿重量が有意に減少した。血清E_2濃度の低下と子宮組織の萎縮がみられたことから、OVXが正確に行われ、更年期モデルラットの作製法を確立したことが明らかになった。 この更年期モデルラットに対して、OVX群(OVX)、緑茶カテキン摂取群(OVX-GT)、持久的な運動トレーニング群(OVX-TR)の3群に分け、長指伸筋と腓腹筋の組織切片を作製した結果、OVX群よりもOVX-TR群、OVX-GT群のトレーニング効果が明らかとなった。 これらの結果から、更年期の筋肉に及ぼす効果は、持久的な運動トレーニングのみだけでなく、緑茶カテキンを摂取することで、効率良くトレーニング効果を得ることができると考えられる。
|