2009 Fiscal Year Annual Research Report
緑茶カテキン摂取と運動療法による閉経期女性の筋力低下緩和効果
Project/Area Number |
19700601
|
Research Institution | Aichi Medical College for Physical and Occupational Therapy |
Principal Investigator |
望月 美也子 Aichi Medical College for Physical and Occupational Therapy, 理学療法学専攻, 講師 (20367858)
|
Keywords | 緑茶 / カテキン / 更年期 / 細胞 |
Research Abstract |
総務省統計局によると、平成21年9月15日現在、65歳以上の高齢者人口(推計)は2898万人となり、男女別にみると、女性の高齢者は女性人口の25.4%、人口、割合ともに過去最高となっている。このように、生活環境や食生活の改善、医療技術の進歩などによって、女性の生命活動が伸展したにも関わらず、閉経年齢は約50歳とほとんど変化していないのが現状である。 そこで、本研究では、女性の人生の1/3にあたる閉経後30年の生活の質(Quality of Life : QOL)の向上ができないかと考え、緑茶カテキン摂取と運動療法による閉経後女性の筋力低下緩和効果を明らかにするために行った。昨年度、9ヶ月齢SD系多産ラットに卵巣摘出術を行い、更年期モデルラットの作製法を確立し、持久的な運動トレーニングを負荷した結果、持久的な運動トレーニング群の長指伸筋と腓腹筋の組織切片からトレーニング効果が明らかにしている。 そこで、今年度は、10日目鶏胚から無菌的に筋肉を取り出し、トリプシンで単一細胞にした後、2% chicken embryo extract、10% horse serumを含むDulbecco's modified Eagle's mediumにて培養し、緑茶カテキンが初代鶏胚骨格筋細胞に及ぼす影響を検討した。はじめに、10日目鶏胚から単一細胞にした初代鶏胚骨格筋細胞を培養する方法を確立した。その後、前述した初代鶏胚骨格筋細胞に直接緑茶カテキンを添加すると、アクチンフィラメントの形成が増加する傾向が明らかとなった。 以上の事実から、今後は、より生体内環境に近づけるため、伸展刺激などの力学刺激に対する緑茶カテキンと骨格筋細胞の応答を明らかにする予定である。
|