2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Preventive effect of green tea catechins and kinesitherapy on muscle weakness in postmenopausal women.
Project/Area Number |
19700601
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Eating habits, studies on eating habits
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Research Institution | Gifu Women's University (2007-2008, 2010) Aichi Medical College for Physical and Occupational Therapy (2009) |
Principal Investigator |
MOCHIZUKI Miyako Gifu Women's University, 理学療法学専攻, 講師 (20367858)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | 緑茶 / カテキン / 更年期 / 筋肉 / 運動負荷 / 栄養教育 |
Research Abstract |
女性は、卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンの分泌量にさまざまな影響を受けることが知られている。エストロゲン分泌量は、思春期から性成熟期である20歳代から30歳代にピークに達し、加齢に伴って40歳代から急激に減少し、閉経を迎える。この閉経を迎えるまでの女性の加齢課程において、生殖期から非生殖期への移行期間が更年期と定義されている。 日本産科婦人科学会の調査によると、本邦の閉経年齢分布は、44歳から55歳に推移しており、平均閉経年齢は49.45歳となっている。 女性の肥満・閉経後骨粗鬆症・不定愁訴については、様々な報告がなされているにも関わらず、「更年期女性の筋力低下緩和効果」にフォーカスを当てた論文は、世界的に見ても見当たらない。 一方、緑茶成分の機能性については、抗酸化性や抗菌性、抗肥満、抗う蝕性など、様々な報告がなされているにも関わらず、更年期の筋力低下に関する論文は、世界的に見ても見当たらない。 そこで、緑茶カテキンによる血清エストラジオール低下に伴う骨格筋の筋力低下に対する緑茶カテキンと運動負荷による筋力低下の緩和効果と緑茶カテキンよる骨格筋細胞の活性化を複合的に解明し、最終年度には、最終的には、閉経後女性ボランティアを募り、食品として一般的に販売されている粉末緑茶を摂取させ、血清エストラジオール濃度の維持と筋組成を変化させるための運動療法を組み合わせ、閉経後女性の筋力低下緩和効果を明らかにする。 (1) 更年期のエストラジオール低下に伴う骨格筋の筋力低下に対する緑茶カテキンと運動効果 (1) 更年期モデルラットの血清エストラジオール濃度の測定 卵巣摘出法、飼育条件は、既報を参考に飼料摂取量と体重を毎日測定する。経時的採血からエストラジオール濃度を測定し、エストラジオール濃度の低下により更年期モデルラットと判定する。 (2) 持久力から緑茶カテキン摂取による変化を判定する。緑茶カテキン投与群と非投与群に分け、小動物用トレッドミルで運動を行う。週1回、自発的運動を行わせ、その走行距離計測し、持久力を判定する。 (3) 緑茶カテキンとトレーニングによる筋細胞内の変化 ラット後脚の長指伸筋と腓腹筋を、クリオスタッドを用いて組織切片を作製する。この切片をATPase、PAS、SDH染色をすることにより、骨格筋ファイバータイプ別のトレーニング効果を判定する。 (2) 緑茶カテキンによる骨格筋細胞の活性化に及ぼす効果 (1) 初代鶏胚骨格筋細胞の培養条件の確認 初代鶏胚骨格筋細胞の培養条件を検討すし、緑茶カテキンをさまざまな濃度で添加することによって、緑茶カテキンの添加が、初代鶏胚骨格筋細胞の活性に及ぼす影響を細胞レベルで明らかにする。 (3) 閉経健常ボランティアによる、緑茶カテキン投与と運動療法が、骨密度と筋力増加に及ぼす効果 健常閉経後女性ボランティアを募り、本研究計画の主旨、その目的と方法について充分なインフォームドコンセントを行い、本人の意思確認と同意書を得てから緑茶カテキンの摂取と同時に、運動療法を行い、閉経健常ボランティアによる、緑茶カテキン投与と運動トレーニングが、骨密度と筋力増加に及ぼす効果を明らかにする。
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Research Products
(1 results)