2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19710197
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
北本 尚子 Iwate University, 農学部, プロジェクト教員 (70447241)
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Keywords | 保全 / 近交弱勢 / サクラソウ / 絶滅 / 有害遺伝子 / 連鎖地図 |
Research Abstract |
近交弱勢が野生集団の絶滅確率に及ぼす影響は研究者間で意見が分かれている。この影響を明らかにするためには、近交弱勢のダイナミクスに大きく影響すると考えられる有害遺伝子座数やその相乗効果などの遺伝的背景を明らかにする必要があるが、野生種を対象とした研究はほとんどない。そこで、典型的な他殖性植物であり絶滅危惧種であるサクラソウを対象に、近親交配を行い、発芽から発芽1年後までの生育初期に働く近交弱勢の関与遺伝子に関してQTL解析を試みた。 2009年春に全きょうだい交配に由来する種子367粒を発芽処理したところ、88%の324粒が発芽し、葉緑素が欠乏しているアルビノ個体が60個体(5%)観察された。アルビノ個体は葉数・葉面積がともに少なく、63%にあたる38個体が冬前までに死亡した。アルビノを示さなかった個体についても、葉数や葉面積に関して幅広い変異が認められたことから、アルビノ以外の有害遺伝子に関しても近親交配によって発現していると考えられた。一方、播種2か月後まで生き残っていた228個体からDNAを抽出し、SSR、SNP、AFLP等で遺伝子型の特定を行った。
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Research Products
(4 results)