2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19720004
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
久高 將晃 University of the Ryukyus, 法文学部, 准教授 (80398304)
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Keywords | 討議倫理学 / 格律の倫理学 / 超越論的語用論 / 道徳の現実的討議理論 |
Research Abstract |
討議倫理学の応用可能性に関する研究を進めるために、本年(平成21年)度の研究実施計画に従い、以下のように研究を行った。 1. 前年度に引き続き、先行研究を体系的に整理し、「適用(応用)問題」という観点から分析するために、今年度は、特に2000年以降の討議倫理学の展開(M・H・ヴェルナーの「格律の倫理学」としての討議倫理学)を概観し、その適用可能性を考察した。その成果を「討議倫理学の新展開-M・H・ヴェルナーの「格律の倫理学}としての討議倫理学について-」というタイトルで、学会発表し、学会誌に投稿した。更に、適用に際しての討議倫理学の道徳原理の役割に関して、「討議倫理学の道徳原理の定式化について-義務論の原理としての「普遍化原則」の役割-」という論文を紀要に投稿した。 2. 超越論的語用論的アプローチによる討議倫理単を提唱しているW・クールマン博士の大阪と京都での講演会に参加し、研究打ち合わせを行うことで、国外の討議倫理学に関わる研究者と交流を行った。更に、承認論を提唱してるA・ホネット博士の東京での講演会に参加した。 3. 批判的社会理論研究会へ参加し、東京例会と仙台例会で研究報告を行い、国内の討議倫理学に関わる研究者との交流を行った。
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Research Products
(3 results)