2008 Fiscal Year Annual Research Report
縦断的調査による児童期中・後期における自己概念の発達
Project/Area Number |
19730419
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Research Institution | Shiraumegakuen College |
Principal Investigator |
佐久間 路子 Shiraumegakuen College, 保育科, 准教授 (30389853)
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Keywords | 自己概念 / 児童 / 縦断研究 / インタビュー / 自己評価 |
Research Abstract |
本研究では3年間の研究期間で、3年間縦断的に質問紙調査および自己理解インタビューを行い, 児童期中・後期の自己概念の発達を明らかにすることを目的としている。2年目にあたる本年度では、昨年度に引き続き、児童を対象とした質問紙調査に関して、関東の小学校3校に協力を依頼し, 小学校4年生, 5年生, 6年生計約500名を対象に, 質問紙調査を行った。質問紙の内容は, 自己理解インタビュー(佐久間ら, 2000)の内容を踏襲した自己の肯定的側面と否定的側面をたずねる項目と, 自己の時間的変化に関する項目, 全般的なコンピテンスを測定する項目(「児童用コンピテンス測定尺度」(桜井, 1999))を含むものである。質問紙の結果を各年齢群間で横断的な比較を行ったところ、4年生よりも6年生の方が、自分のことが好きかという質問に対して、「どちらかといえばきらい」あるいは「きらい」というように否定的に評価していることが明らかになった。さらに縦断的な比較においても、学年が上がるにつれて自己を否定的に評価していることが明らかになった。また都内の1つの小学校の児童(3〜5年生)を対象としたインタビュー調査も行い、3年生よりも5年生の方が自己を否定的に評価していることが明らかになった。また本研究で得られた結果をもとに, 2年目も引き続き「自己の否定的側面への気づき」に対処するための効果的な方法を提案するために, 自己制御や社会的スキルトレーニングに関する文献や教材を収集し、学校で実践可能な方法について検討した。3年目で教師を対象とした調査(教師自身の児童期中・後期の自己の発達の認識や理解、自己の認識や自己評価などの自己に関わる活動が取り入れられているか否か、取り入れられている場合は, 具体的な活動内容についてたずねる)を行う際の資料とした。
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Research Products
(3 results)