2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730420
|
Research Institution | Mie Chukyo University |
Principal Investigator |
丸山 真名美 Mie Chukyo University, 現代法経学部, 講師 (40413314)
|
Keywords | 認知発達 / 時間概念 / 空間概念 / 時間表現 / 空間表現 |
Research Abstract |
本研究課題は、時間管理能力の基礎的認知能力のメカニズム及び発達プロセスの解明である。 昨年度の結果から、言語及びジェスチャーなどによる時間表現の発達について検討した。さらに、認知メカニズムと発達プロセスを詳細に検討するたあに、時間に関する認知能力の基盤となると考えられている空間に関する認知能力についても同様の方法と課題を用いて、空間表現について検討することで時間認知のメカニズムについて詳細に検討できると考えられたため、空間についても時間と同様の性質を持つ課題を行った。 その結果、時間と空間の概念構造は類似した性質を持ち、その発達過程も極めて類似していることが示された。さらに、発達的視点からは、時間、空間ともに同時期に認知能力が発達的変化を示し、必ずしも従来の知見のように空間認知が時間認知の基盤となるとはいえないことが明らかになった。つまり、時間の認知能力については、その発達にこれまで想定されていた以外の要因が大きくかかわっていることが示唆された。
|
Research Products
(1 results)