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2008 Fiscal Year Annual Research Report

認知症病名告知における心理的側面の検討

Research Project

Project/Area Number 19790824
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

小林 直人  Fukushima Medical University, 医学部, 助教 (50381372)

Keywords認知症 / アルツハイマー病 / 病名告知 / アンケート調査 / 告知サポート
Research Abstract

認知症病名告知に関するアンケートを福島県立医科大学附属病院心身医療科外来または福島赤十字病院精神科受診した患者に対して実施した。アンケートの内容は1)認知症について知っているか否か、2)自分が認知症と診断された場合に告知を希望するか否か、3)告知を希望すると答えた場合は、A)自分に告知して欲しい、B)家族に告知して欲しい、C)その他、のどれを望むか、4)家族が認知症と診断された場合に告知を希望するか否か、5)その他の意見とした。
対象者は改定長谷川式簡易知能評価スケール20点以下かつミニメンタルステート検査23点以下で、何らかの認知症と診断された患者および家族とした。アンケートにより本人から病名告知の希望が確認された場合には病名告知を行った。告知を行う前後で患者の精神状態をハミルトンうつ病評価尺度(21項目)にて評価を行った。
結果としては、病名告知を希望される対象者が予想よりも少ないことが明らかとなった。その要因の一つとして、本人が告知を希望しない場合も多かったが、家族が本人の精神的動揺を避けるために告知を希望しない場合が多かったことが挙げられる。
今後は、さらに対象者を増やし、アンケートの結果と環境的要因(家族構成、人数)、認知機能(改定長谷川式簡易知能評価スケールまたはミニメンタルステート検査)、年齢、性別、教育歴、病名、ハミルトンうつ病評価尺度の多因子との関連性を統計的解析により導き出すことを予定している。これらの結果からいくつかの因子を抽出し、告知後の支援体制をより強化する必要性を判断するための「認知症告知サポートスケール」(点数が高い場合に告知の際に心理的動揺が生じやすいということを判断できるスケール)の作成を最終目標としている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 後期高齢者診療の実際とコツ精神疾患・認知症2008

    • Author(s)
      小林直人
    • Journal Title

      綜合臨床 57

      Pages: 2507-2512

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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