2008 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍壊死因子切断機構および関節リウマチにおけるその病的意義の解明
Project/Area Number |
19791052
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Research Institution | Clinical Research Center for Allergy and Rheumatology, National Hospital Organization, Sagamihara National Hospital |
Principal Investigator |
疋田 温彦 Clinical Research Center for Allergy and Rheumatology, National Hospital Organization, Sagamihara National Hospital, 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター)病態総合研究部, 特別研究員 (60443397)
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Keywords | 腫瘍破死因子 / 切断酵素 / 関節リウマチ / 変形性関節症 |
Research Abstract |
腫瘍壊死因子(TNF-α)は膜結合型タンパクとして合成され,これが切断されて可溶型分子となる.この切断は特定のタンパク分解酵素により行われ,TNF-αの生理的な作用の発現には切断の有無が極めて大きな影響を与える.従来の報告でこの切断はADAM17により行われるとされてきたが,このサイトカインが多種の細胞により産生されることを考えると,どのような細胞においてもADAM17が重要であるかは不明である.TNF-αに対する切断酵素を同定するために研究代表者は独自の系を構築して検討を行い,ADAM17のほかにADAM9,10,19が膜結合型のTNF-aに対する切断活性を持ちうることを明らかにした.ついで研究代表者らはRNA干渉の実験によりHEK293A細胞においてADAM10とADAM17がTNF-αに対する切断酵素であることを確認した.さらにマウスから得たマクロファージにおいてADAM17以外にADAM10もTNF-αに対する切断活性を持っていることを確認した.研究代表者らはさらにNIH3T3細胞ではADAM17よりADAM10のほうがTNF-αの切断において重要であること,マウスの血管内皮細胞由来のUV♀2細胞ではADAM10とADAM17が同等に重要であること,変形性関節症に罹患した軟骨細胞ではADAM10よりADAM17が重要であることをそれぞれ示した.またこれらの細胞におけるADAM10,ADAM17,TIMP1,2,3の発現レベルの検討から,それぞれの細胞においてTNF-αの切断にADAM10とADAM17のいずれが重要化を決定する因子として酵素自身の発現レベルとともにTIMPの発現レベルが関連することを見出した.
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Zonal gene expression of chondrocytes in osteoarthritic cartilage.2008
Author(s)
Fukui N, Miyamoto Y, Nakajima M, Ikeda Y, Hikita A, Furukawa H, Mitomi H, Tanaka N, Katsuragawa Y, Yamamoto S, Sawabe M, Juji T, Mori T, Suzuki R, Ikegawa S
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Journal Title
Arthritis Rheumatism 58(12)
Pages: 3843-3853
Peer Reviewed
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