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2008 Fiscal Year Annual Research Report

神経因性疼痛にミクログリアの活性酸素生成能・貪食はどう関わるのか

Research Project

Project/Area Number 19791068
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

野田 祐紀子  Kyushu University, 大学病院, 助教 (10404021)

Keywords神経因性疼痛 / ミクログリア / 活性酸素 / 貪食
Research Abstract

神経に障害がおこった場合、「アロディニア(異痛症)」と呼ばれる、通常は痛みとは感じられないような刺激(手で軽く触れる、洋服がすれる)が、痛みとして感じられる症状が現れることがある。近年、ミクログリアという中枢神経系に存在する貪食細胞に発現するATP受容体(P2X_4受容体)を阻害することでアロディニアが改善されることが報告されているが、我々はミクログリアのO_2^-産生能に焦点を当てた。
ミクログリアはマクロファージ由来の細胞と考えられており、貪食能、O_2^-種鎮痛補助薬の影響を調べた。NMDA受容体拮抗薬であるMK-801、三環系抗うつ薬であるアミトリプチリンとイミプラミン、抗けいれん薬であるガバペンチンのうちいずれかで前処置したRAW 276.4細胞のO_2^-産生能をFc OxyBURST Assay Reagents(Molecular Probes社)を用いて測定した。その結果非常に興味深いことに、RAW細胞をMK-801、アミトリプチリンあるいはイミプラミンにて前処置すると、Fcレセプター刺激時のO_2^-産生が抑制され、ガバペンチンの前処置では抑制されないというデータが得られた。
従来NMDA受容体拮抗薬の作用機序は興奮性シナプス伝達の遮断と考えられており、三環系抗うつ薬の作用機序はセロトニンやノルアドレナリンの再取り込み阻害による下行性抑制経路の賦活と考えられている。しかし、それ以外にもミクログリアからのO_2^-産生を抑制し、神経障害を軽減させるという作用機序が関与している可能性が示唆された。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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