2009 Fiscal Year Annual Research Report
退院移行期における虚血性心疾患患者の生活再編成への試み-性差に注目して-
Project/Area Number |
19791702
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
安原 由子 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサエンス研究部, 助教 (90363150)
|
Keywords | 虚血性心疾患 / 生活リズム / 性差 |
Research Abstract |
本研究の目的は、めまぐるしく生活環境が変化する退院移行期に虚血性心疾患患者がどのように生活の再編成を行っているのか、質的かつ量的に記述・測定し、性差の視点からその特性を見出すものである。 19年度は、米国MAI社製アクチグラフ測定システムを購入し、生活リズムの変化を測定すべく時計型精密測定センサー(マイクロミニ型アクチグラフ)を用いてプレテストを行った。測定モード、装着部位や装着日数などが課題としてあげられたため、健常者での測定を継続しながら測定方法を同定した。 20年度は、育児休業に伴い申請保留届を提出し、研究活動を休止していた。 21年度は、研究を再開し、既存データの分析や文献検討を行いつつ、データ収集に向けて新たに研究協力体制を整備した。また、関連病院に研究協力を依頼し、倫理委員会で承認を得た。その結果、循環器内科医師や病棟・外来看護師に積極的に協力してもらうとともに、所属分野の教授からデータ収集や分析について示唆を得ながら順調にデータ収集を行った。アクチグラフによる活動と休息状態の測定に加えて、入院前から退院後の生活変化について半構造化面接を行い質的データも収集している。これらのデータを統合し、総合的にミックスメソッドを用いて、退院前から退院後の患者の生活リズムの変化を分析している。その成果の一部は、国際情報学会で発表した。なお、論文については、現在専門誌に2つの論文を投稿中である(査読結果待ち)。
|
Research Products
(1 results)