2007 Fiscal Year Annual Research Report
慢性疾患の子どもをもつ家族の支援における評価指標の開発
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19791725
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
富岡 晶子 Tokyo Health Care University, 医療保健学部, 講師 (90300045)
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Keywords | 慢性疾患患児 / 家族支援 / 評価指標 |
Research Abstract |
本研究の目的は、慢性疾患の子どもをもつ家族への継続支援のあり方を検討し、家族支援の質を保証するための評価指標を作成する基礎資料を得ることである。本年度(〜20年3月31日)は、概念枠組みを検討し、調査表作成の基盤を作成するため、国内の研究報告についての情報収集・文献検討を行った。 医学中央雑誌Web版(Ver.4)より、「家族看護」、「家族支援」、「小児看護」をキーワードとし、2002年から2007年(過去5年間)の文献を検索し、慢性疾患の子どもをもつ家族への支援に関する55件の原著論文について分析した。その結果、家族の生活に焦点をあてたものでは、入院中の家族の思いや面会及び付き添いの現状、家族の生活の変化、家族機能に関する調査が報告されていた。また、看護実践に関する報告では、在宅への移行に伴う支援、ターミナル期にある子どもの家族への支援、家族の意思決定を支える支援のほか、家族の生活に問題を感じながらよりよいケアを模索している看護師の現状や、看護師の判断プロセスについて明らかにされていた。しかし、家族支援の方法を適切に評価するための方略や継続的な介入方法に関する報告はなく、今後の課題と考えられた。この結果については、現在投稿準備中である。 これらの結果をもとに、平成20年度は慢性疾患の子どもをもつ家族及び慢性疾患の子どものケアに携わる看護職を対象とし、家族が必要とする支援及び看護師が考える家族支援について調査を実施し、家族支援のあり方について検討する予定である。
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