2009 Fiscal Year Annual Research Report
在日日系ブラジル人労働者のための食物摂取頻度票の開発と調査
Project/Area Number |
19791748
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
長沼 理恵 Kanazawa University, 保健学系, 助教 (50303285)
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Keywords | 看護学 / 医療・福祉 / 栄養学 / 在日外国人 |
Research Abstract |
平成20年に起こった世界同時不況により、対象としている日系ブラジル人の雇用状態が悪化し,多くの者が解雇され,ブラジルに帰国する者も増加した。また,生活に対する不安が大きく,24時間の食事の記録を要する当研究の承諾が得られにくくなり,これまで対象としていた石川県A市以外にも対象を広げる必要が出てきた。そのため、21年度に予算を繰り越し、当該年度の実施計画を変更し、新たな調査対象の発掘を図ることを目的とした。対象者は言語や風習も異なる外国籍者であり,調査を引き受けてもらうまでには,調査者らは現地に何度も足を運び,信頼関係を築きあげるプロセスが必要であった。当初からの対象であった石川県内のA市に居住する者以外にも対象者を広げ調査を行うこととし、新たな対象地域の発掘及び調整を行ったが、生活基盤が脆弱な中での調査を得られる者が少ないのが現状である。また、この間に研究方法の再検討も行い24時間思い出し法以外の聞き取り調査に関しても、Community Based Participatory Research(CBPR)の概念を新たに加え、質的調査の精度を上げるためリサーチクエスチョンの構成について検討を行った。また、新たに日系ブラジル人翻訳・通訳者の協力者を得ることができ、研究計画書等の配布資料について加筆、修正を行い、再度、金沢大学医学倫理審査委員会の承認を得た。ブラジルで使用されている栄養成分表を用いた分析方法についての協力病院栄養部との調整が必要であり、調整がつき次第分析を開始する。 最終年度ではあるが、現在調査実施中であり結果がまとまり次第成果報告を行う。
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