2007 Fiscal Year Annual Research Report
地域における更年期女性のヘルスプロモーションの実践
Project/Area Number |
19791757
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
池田 智子 Tottori University, 医学部, 助教 (50444633)
|
Keywords | 更年期女性 / ヘルスプロモーション |
Research Abstract |
本研究の目的は地域の特性や更年期女性のニーズに対する健康支援体制の構築に向けてPRECEDE-PROCEEDモデルを活用した健康教育システムを開発実践し、継続評価を行なうことである。 1.具体的な内容(1)単一地域の研究フィールド(鳥取県日野町)の確保、地域特性の把握(2)鳥取県における更年期女性を対象とした健康政策の実態把握(3)研究フィールド(鳥取県日野町)に在住する更年期周辺期(30-59歳)の女性を対象とした生活実態調査実施 2.意義健康政策の実態をヒアリングした結果、主に相談指導、健康教育セミナーの実施をしているが、参加率、利用率は低い実態が明らかとなった。その要因として、鳥取県は女性の就労率が高く(50.3%、全国6位,平成17年度)、健康教育セミナーに参加する時間がない、PR活動の不足、更年期女性達は各個人が民間レベルで問題解決を図っているのではないかと認識していることがあげられた。このことを踏まえ、更年期周辺期女性の実態調査を実施した結果、対象は加齢に基づく自己の心身及び生活状況に対する客観的評価を求めており、評価に基づく自分にあった生活習慣改善方法を模索していることが示された。また何らかの医療介入の必要性も示唆された。以上の実態調査結果をもとに、平成20年度では健康教育計画シートを作成し、健康教育プログラムの計画立案、実施、評価を行っていく。 3.重要性平成19年4月に新健康フロンティア戦略が策定され、健康寿命の延伸に向け、人生の節目として位置づけられる更年期は健康力強化の上で重要な時期である。健康支援方法として相談指導や健康教育セミナーなど医学モデルに基づく地域の提供だけでなく、更年期女性が自らの加齢に伴う変化を実感し、自己表現や自己評価をする機会を持ちながら、自分にあった健康管理方法を探索し、実施評価できるような健康教育方法の戦略を実践する必要がある。
|