2007 Fiscal Year Annual Research Report
目録学の構築と古典学の再生-天皇家・公家文庫の実態復原と伝統的知識体系の解明-
Project/Area Number |
19GS0102
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田島 公 The University of Tokyo, 史料編纂所, 教授 (80292796)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 徹也 東京大学, 史料編纂所, 教授 (20041808)
加藤 友康 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00114439)
藤井 譲治 京都大学, 文学研究科, 教授 (40093306)
田良島 哲 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 事業部・情報課, 情報管理室長(研究職) (60370996)
渡辺 晃宏 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘部, 史料研究室長 (30212319)
|
Keywords | 目録学 / 古典学 / 禁裏文庫 / 公家文庫 / 伝統的知識体系 / デジタル画像内容目録 / 古典籍デジタル画像閲覧ソフト / 京都御所東山御文庫 |
Research Abstract |
1東山御文庫本・伏見宮家本の1画像毎のデジタル画像内容目録約7万コマを作成した。 2宮内庁書陵部蔵柳原家本・九条家本・桂宮家日記、京都大学所蔵勧修寺文書・大日本史編纂記録、西尾市岩瀬文庫蔵柳原家本、山口県立山口図書館所蔵今井似閑本等をデジタルスキャンして、デジタル画像約44万コマを作成した。大量のデジタル画像を搭載するため、大型画像サーバ(データ用5TB、バックアップ用8TBの2台、NEC社製)を導入し、史料編纂所情報処理システム(SHIPS)上にドメインを構築してデータ搭載の環境を整えた。 3デジタル画像の内容目録作成支援及び研究閲覧用のため、kmビューア(国際マイクロ社製)をカスタマイズして「古典籍デジタル画像閲覧ソフト」を開発した。 4京都大学文学部所蔵「大日本史編纂記録」全249冊中、126冊6937件のデジタル画像内容データベース作成等を行った。 5古典学研究支援ツールとしての『日本古代人名辞典』の増補・改訂に向け、奈良文化財研究所の木簡データベースから人名データベースを作成するための基本ソフトを開発し、更に古代人名記載の木簡の年代を特定するための基本資料を整備した。 6東京国立博物館所蔵の菊亭家(今出川家)旧蔵の日記・歌書を中心とした古典籍約120件について、既存の目録を基礎に原資料の詳細な書誌的データ目録の作成を行った。 7日本目録学の濫觴をさぐるため、明治大学文学部と、遣隋使1400年記念学術シンポジウム「東アジア史上の遣隋使」を共催し、「隋使の賓礼問題と遣隋使による中国目録学の将来」なるを報告して、試作中のデジタル画像内容目録のデモンストレーションを行った。 8古代の古典籍や古文書を題材に、古典研究の面白さを一般市民に知っていただくため、社団法人金鵄会・飯田市歴史研究所の協力を得て、学術講演・講座を12回開催した。
|
Research Products
(6 results)