2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19GS0204
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 洋一郎 The University of Tokyo, 宇宙線研究所, 教授 (70144425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中畑 雅行 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (70192672)
森山 茂栄 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (50313044)
竹内 康雄 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (60272522)
中村 正吾 横浜国立大学, 工学研究院, 准教授 (50212098)
小汐 由介 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (80292960)
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Keywords | 暗黒物質 / 液体キセノン / 宇宙線 / 宇宙物理 / 素粒子実験 |
Research Abstract |
研究実施計画に基づいて以下のような研究を進めた。(1)液体キセノンを入れる容器の設計。容器の一つである検出器そのものはシミュレーションを用いて最適な容器のサイズや構造を比較検討した。一方、検出器メンテナンス時に液体キセノンを保持する容器は製作を完了した。(2)光電子増倍管の製作。既存の光電子増倍管の放射線バックグラウンドの低減を進めた。関連する電気回路に用いられる素子の低バックグラウンド化も並行して行われた。光電子増倍管の動作試験を、液体キセノン中やガスキセノン中で行っている際に見られた放電現象の対策を行うため研究の遅延が生じたが、H20年度にはその対策も完了した。その後H19年度までに予定していた光電子増倍管の入手が完了した。光電子増倍管の開発は完了したことになる。(3)水シールドの設計は十分に進み、製作が可能となった。(4)電子回路の選定。これはデータ収集についてはできる限り既存の物品を利用することを検討した。必要な物品は購入を進めた。(5)不純物除去の試験については、効率を最大化するため液体キセノンをそのまま循環出来る装置を製作した。(6)較正装置の設計は、主としてシミュレーションによる評価を行なうと共に、構造上の検討を進めた。(7)データ解析プログラムの準備は、シミュレーションデータを基により処理能力が高く、事象再構成の精度が高くなるように改善を行なった。以上本研究内容を推進するにあたり若干の遅れがあったものの、予定されていた内容をクリアし、着実に装置建設が進行したといえる。
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