2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19GS0204
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 洋一郎 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (70144425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 茂栄 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (50313044)
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Keywords | 宇宙物理 / 液体キセノン / 宇宙線 / 宇宙物理 / 素粒子実験 |
Research Abstract |
本研究はおよそ800kgの液体キセノン検出器を用いて、宇宙暗黒物質を捉えることを目的としている。平成23年度には、データーの収集を行いながら、装置の調整作業、データ収集装置の追加、バックグランドの低減等を行った。 (1)検出器較正のための装置の調整作業及び定期的較正作業については、順調に作業が進んだ。特に装置内部に小型の較正源を挿入することによって得られるデータは検出器そのものを理解するのに必要不可欠なものであり、検出器の安定を評価する上で重要なデータとなった。(2)FADCの導入が進み、年度末にはほぼ全チャンネルからのデータの収集を行う段階にまで至っている。FADCは、バックグラウンドの同定に力を発揮している。全チャンネルへの導入により、バックグラウンドを波形をもとにより深く解析できることになる。(3)検出器を、長期安定に運転することに成功している。これは暗黒物質に起因する年変動について議論するためには重要な要素である。(4)および(5)内部バックグラウンドについては、本年度に観測されたバックグラウンドの量が現時点では満足ゆく程度のものであることが判明した。一方、検出器内表面に存在するバックグラウンド源の存在が明確になったため、その同定作業及び検証作業を進めてきた。これは今後バックグラウンドをより低減するためには不可欠な研究作業であり、ほぼ満足できる程度まで達成できた。バックグラウンドは予想より多かったが、暗黒物質探索を行うための様々なデータ解析のツールを開発し、初期の解析を行っている。
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[Presentation] Status of XMASS2011
Author(s)
A.Takeda (XMASS collaboration)
Organizer
2nd International workshop towards the Giant Liquid Argon Charge Imaging Experiment
Place of Presentation
Jyvaaskylaa, Finland(招待講演)
Year and Date
2011-06-08
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