2020 Fiscal Year Annual Research Report
The Comparative Anatomy for Political Transition in Southeast Asia: Exploring Interactions between Local Traditions and Globalism
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19H00559
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小林 知 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (20452287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 龍太 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (10510597)
小島 敬裕 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (10586382)
安藤 和雄 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携教授 (20283658)
矢倉 研二郎 阪南大学, 経済学部, 教授 (20454647)
井上 浩子 大東文化大学, 法学部, 准教授 (20758479)
本間 香貴 東北大学, 農学研究科, 教授 (60397560)
松田 正彦 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (60434693)
山田 裕史 新潟国際情報大学, 国際学部, 准教授 (60535798)
上田 達 摂南大学, 外国語学部, 教授 (60557338)
宮本 万里 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 准教授 (60570984)
百村 帝彦 九州大学, 熱帯農学研究センター, 准教授 (80360783)
福武 慎太郎 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (80439330)
中西 嘉宏 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (80452366)
上田 晶子 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (90467522)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 体制移行 / 民主化 / 市場経済化 / 社会レジーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国連により後発発展途上国とみなされるアジアの国々から、1990年代に政治体制の移行を経験したカンボジア、ミャンマー、東ティモール、ブータンを事例国として、当該国の社会と環境、および住民の価値感の変容について分野横断的な共同研究を実施する。 研究プロジェクトの実施2年目は、新型コロナウィルス感染拡大を受けて設けられた移動の制限の影響を受けて、翌年度、翌々年度へ経費の繰り越しを行い、3年にわたって研究活動を展開した。研究活動は、研究集会の開催とフィールドワークからなるものと考えた。研究集会の開催については、新型コロナウィルスの感染拡大の影響下でも開催が可能なオンライン形式のミーティングを重ねた。初年度は主に各国別の特徴を議論したことを受けて、新たに国家と政治/経済と環境/社会と文化の3つの分析班ごとに研究分担者を集めた研究発表を計6回行い、各人の研究内容についての相互理解を深め、また分析班別の共同研究の方向性を模索することを目指した。 対象国におけるフィールドワークは、新型コロナウィルス感染拡大の影響を大きく受けた。現地カウンターパートを依頼した機関や個人との信頼関係を重視した結果、当初予定していた時期に現地調査を行うことはできなかった。しかし、現地渡航が不可能な時期はオンラインでの情報収集を強化し、現地のカウンターパートとの打ち合わせもオンラインに切り替えて継続した。そして経費を翌年度、翌々年度へ繰越する措置をとったために、最終的には多くの研究分担者が対象国に渡航して調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、対象国に渡航してフィールドワークを実施する計画は、当初実施が困難だった。また、対象国のひとつであるミャンマーでは2021年2月にクーデタが発生し、外国人の入国が困難になるという予期しない状況が生じた。しかし、研究プロジェクト2年目に目標としていた、分析班別の意見交換はオンラインで十分に進めることができた。また、研究経費を翌年度、翌々年度に繰り越すことで、新型コロナウィルスの感染拡大による行動制限が緩和された後に一定程度の現地調査が実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
共同研究のメンバー間の意見交換は、オンラインのミーティングを方法にこれまで通り進める。海外での調査については、新型コロナウィルスの感染拡大の影響を見極めつつ、各国政府やカウンターパートとする機関や個人の意向を十分に尊重しつつ、慎重に実施する。新型コロナウィルスの感染拡大の影響が続く場合は、研究経費の翌年度への繰越手続きを行い、状況の改善をまって予定された活動を実施する。
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Research Products
(7 results)