2021 Fiscal Year Annual Research Report
Compatibility and Incompatibility of Capitalism and Democracy
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19H00579
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田村 哲樹 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (30313985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 眞 国際基督教大学, 教養学部, 名誉教授 (10171943)
加藤 雅俊 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (10543514)
藤田 菜々子 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (20438196)
武田 宏子 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (20622814)
杉田 敦 法政大学, 法学部, 教授 (30154470)
森川 輝一 京都大学, 法学研究科, 教授 (40340286)
五野井 郁夫 高千穂大学, 経営学部, 教授 (50586310)
乙部 延剛 大阪大学, 大学院法学研究科, 教授 (50713476)
齋藤 純一 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (60205648)
吉田 徹 同志社大学, 政策学部, 教授 (60431300)
中田 瑞穂 明治学院大学, 国際学部, 教授 (70386506)
山崎 望 駒澤大学, 法学部, 教授 (90459016)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 民主主義 / 資本主義 / 政治理論 / 比較政治 / 熟議民主主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続いて本年度も、新型コロナウィルスの感染拡大が継続し、本研究の研究実績も影響を受けた。 研究活動の中心は引き続きオンラインとなった。政治理論と経験的研究との関係についての研究会では、ジョナサン・リーダー・メイナードの論文を手がかりに、政治的リアリズムや「政治的なものの政治理論」における経験的な次元、経験的研究を踏まえた民主主義理論のあり方などについて議論した。また、資本主義と民主主義・権威主義との関係をめぐる研究会を開催し、ブランコ・ミラノヴィッティの議論を中心に検討した。さらに、共催の形で、宮本太郎『貧困・介護・育児の政治』、および、西岡晋『日本型福祉国家再編の言説政治と官僚制』についての合評会を開催した。これらの研究会・合評会を通じて、本研究に関する共通の関心と各自の研究課題を明確化することに務めた。 制約がある中でも、各メンバーは書籍や論文を刊行した。本年度は日本語での研究実績が中心となったが、資本主義・民主主義・エコロジーの関係を問い直す著作、抽選制に関する著作、規範的政治哲学に関する著作などの成果を得た。 これらの実績・成果を踏まえて、本研究の中間報告の場とするべく、日本政治学会の2022年度研究大会(2022年10月1日、2日。龍谷大学深草キャンパス)に向けて、分科会「『資本主義と民主主義の両立可能性』の再検討」を企画して応募した(採択)。この企画では、政治理論、政治思想史、比較政治学の立場から、資本主義と民主主義との関係を再検討することを試みた。 学会等では、日本学術会議(政治学委員会政治思想・政治史分科会)の公開シンポジウム、日本政治学会、社会経済史学会、日本ミニ・パブリックス研究フォーラム、進化経済学会、日本国際政治学会などで、各メンバーが研究報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
3年目となる本年度は、オンラインで研究会等を開催し、分担研究者の間での共通理解の形成に努めた。しかし、昨年度に引き続いての新型コロナウィルスの感染拡大の中で、計画していた海外調査・出張ができなくなり、国内でも、実際に集まっての会合等の機会が極端に制限された。そのような状況下で、研究の今後の計画は後れがちとならざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き予想される新型コロナウィルスの感染状況に留意しつつ、研究の知見をメンバーの間でさらに共有し、研究成果の取りまとめの方向性を定めていく。そのために、引き続きオンラインが中心となると思われる定例的な研究会を開催していくほか、日本政治学会での分科会企画「『資本主義と民主主義の両立可能性』の再検討」での研究報告、さらに、本年度に刊行の研究メンバーの著作の合評会を公開で開催する。海外渡航が可能になった場合は、海外調査や海外学会報告なども行っていく。
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Research Products
(27 results)
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[Book] よくわかる政治思想2021
Author(s)
野口雅弘・山本圭・高山裕二編(乙部延剛ほか著)
Total Pages
216
Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
978-4623090990
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