2022 Fiscal Year Annual Research Report
現代若者の再帰的ライフスタイルの諸類型とその成立条件の解明
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19H00606
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
浅野 智彦 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00262220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 泉 中央大学, 文学部, 教授 (00368846)
牧野 智和 大妻女子大学, 人間関係学部, 准教授 (00508244)
二方 龍紀 清泉女学院短期大学, その他部局等, 講師 (20722549)
久保田 裕之 日本大学, 文理学部, 教授 (40585808)
岩田 考 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (60441101)
木村 絵里子 日本女子大学, 人間社会学部, 助教 (60710407)
妹尾 麻美 追手門学院大学, 社会学部, 准教授 (60802064)
羽渕 一代 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (70333474)
木島 由晶 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (80513176)
小川 豊武 昭和女子大学, 人間社会学部, 講師 (80796079)
寺地 幹人 茨城大学, 人文社会科学部, 准教授 (90636169)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 若者 / 文化 / 親密性 / 自己意識 / 社会意識 / メディア利用 / 世代効果 / 年齢効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、本研究計画の中心となる調査票調査を実施した。まず2022年6月まで対面・オンラインにて会合を重ねて調査票の内容を確定した。並行して、調査の仕様を学内関係者とともに策定し、調査を委託する機関の選定を行った。調査内容は、友人関係・家族関係・文化消費・メディア使用・社会意識・自己意識に大別される。対象は都市部(東京都杉並区および兵庫県神戸市灘区・東灘区)の若年層(16歳から29歳男女)・中年層(30代から50代男女)、および全国の若年層(16歳から29歳男女)・中年層(30代から50代)。中年層が対象に入っているのは、第1回(1992年)から第4回(2022年)にいたるまでの出生コーホート内の変化を確認するためである。例えば1992年の10代は、2022年に40代になる。この間、彼らの特徴の変化・不変化をみることで、世代の特徴を加齢の効果からある程度まで分離して捉えることができるだろう。調査票の配布と回収とは2022年10月から2023年1月にかけておこなった。回収した原票につき、研究分担者とともにチェックを行った上で、委託業者にデータ化を依頼した。そのデータをもとに、2023年3月に複数回の研究会を開き、単純集計の確認、外れ値の検討、回答の論理チェックなどを行った。このデータセットをもとに2023年度から分析を進めていくよていである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度に各種研究成果を発表するためには、2022年度内にデータセットを完成させて、共有することが必要であった。そのため当初計画でも2022年度の最重要課題が調査実施・データセット共有とされている。これが達成されたため順調であると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に当たる2023年度の課題は、共有されたデータセットをもとに分析を行い、さまざまな場所で結果を発表していくことである。現時点で予定されているのは、(1)日本社会学会大会(2023年10月)における報告、(2)国際社会学会(ISA)の世界大会(World Congress)における報告(2023年6月)である。これらの報告を土台として、2023年度末までに書籍の出版を行う予定である。
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Remarks |
本研究計画に参加する研究分担者・研究協力者が組織する研究者ネットワークである青少年研究会のウェブサイトに研究結果を随時公開していく。
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