2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study of Objective Methods for Evaluating and Supporting Attachiment Disorders
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19H00617
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
友田 明美 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 教授 (80244135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 賀史 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 准教授 (50756814)
藤澤 隆史 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 准教授 (90434894)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 愛着障害 / アタッチメント障害 / マルトリートメント(虐待) / 脳MR画像解析 / オキシトシン点鼻 / エピゲノム研究 / RMET課題 / 表情認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
①虐待などの不適切な養育「マルトリートメント」を受けて反応性愛着障害を発症した子どもたちを対象に実施された脳画像研究では、子どもを対象に、オキシトシン経鼻投与による神経報酬処理への影響を世界初で解明した。本研究論文は国際医学雑誌「Frontiers in Child and Adolescent Psychiatry」電子版に掲載された(Takiguchi S et al. Front Child Adolesc Psychiatry 2023)。同障害の病態解明および病態特徴に基づく治療薬開発など、臨床応用への発展に貢献した。 ②米国スタンフォード大学等との国際共同研究により、稀少疾患等の生体試料・データの既存リソースとして、遺伝子データについてはCINレジストリに登録し、世界第5番目、アジア人初の“日本人脳-末梢組織メチル化相関パブリックデータベース(AMAZE-CpG)”への公開を報告した。このデータベースを用いることで、脳のメチル化との相関性が有意な末梢組織のDNAメチル化に限定して解析することが可能になり、ヒトでのエピゲノム研究の発展に貢献した(Nishitani S et al. Transl Psychiatry 2023)。 ③不安定な環境にいる15人の被虐待児、以前虐待を受けており社会的養護のような安定した環境にいる11人、虐待経験がない33人の子どもの、他者の表情を理解する能力を「目で他者の表情を理解するテスト(RMET)」を測定して比較した。不安定な環境にいる子どもたちは、虐待経験がない子どもたちよりもRMETのスコアが高かった。他者の表情に対する過敏性は有害な環境に対する適応的な反応であり、安定した環境にいるとそのような過敏性が必要なくなるため、減少する可能性があることが示唆された(Koizumi M et al. Pediatr Int 2022)。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)