2020 Fiscal Year Annual Research Report
International Comparative Study on the Universalization and Disparities of Education in African and Asian Countries
Project/Area Number |
19H00620
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
澤村 信英 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30294599)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 真康 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 講師 (00819427)
利根川 佳子 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 専任講師 (10608186)
清水 貴夫 京都精華大学, 人文学部, 准教授 (10636517)
興津 妙子 大妻女子大学, 文学部, 准教授 (20772784)
大塲 麻代 帝京大学, 外国語学部, 准教授 (30578828)
日下部 達哉 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 准教授 (70534072)
小原 優貴 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 特別研究員(RPD) (70738723)
園山 大祐 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (80315308)
牧 貴愛 広島大学, 人間社会科学研究科(国), 准教授 (80610906)
川口 純 筑波大学, 人間系, 助教 (90733329)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 教育社会学 / 国際開発学 / 地域研究 / 教育格差 / アフリカ / アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の全体目的は、初等・中等教育の普遍化が進展する一方で、種々の国内格差が生起している現実において、その普遍化と格差の構造を解明することである。より具体的には、次の3つの研究目的を設定し、段階的に実行する。①教育の普遍化が進展するなかでの格差の類型化と社会構造の把握、②教育格差を是正するための政策・実践例の抽出と成功要因・課題・発展性の分析、③政策的示唆・含意、実践上の課題の整理、および公正で質の高い教育提供モデルの検討。 2020年度(第2年度)は、展開段階前期として、本格的に現地調査を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大により海外渡航が制限され、研究発表の機会である国内外の学術大会も、中止されることが多かった。したがって、2020年度に計画していた活動の多くは、2022年度半ばまで延期せざるを得なかった。 そのような厳しい状況であったが、本研究組織の関係者は、これまでの知見とフィールドデータと駆使して、研究成果を随時発表してきた。全体の進捗が遅れていたため、特任研究員を雇用し、少しでもリカバーできるように努めた。具体的には、『アフリカ教育研究』誌(第12号、2021年12月発行)において、英文により「コロナ禍における比較国際教育研究の新展開(Advancing Comparative and International Education Research in the Era of the COVID-19 Global Pandemic)」の特集を企画し、7本の論文を採録した。この特徴は、協働と共創を基本として、発展途上国にとって共通の課題である教育の普遍化と格差に関わるさまざまなテーマを設定し、研究チームを組織したことである。本特集論文は、コロナ禍の終息後にも学術的な価値を持ち、共著であるからこそ生成できる独創的な研究成果である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大のため海外渡航が制限され、新しいフィールドデータが得られなかったが、日本国内での集中的な分析作業、オンラインによる補足データなどの収集により、かなりリカバーできたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
海外渡航が可能となり、不足していたフィールドデータの収集を行う。
|