2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study for the early prediction system for the neurobehavioral toxicity induced by chemical exposure during development
Project/Area Number |
19H01142
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
種村 健太郎 東北大学, 農学研究科, 教授 (20332322)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨永 貴志 徳島文理大学, 神経科学研究所, 教授 (20344046)
中島 欽一 九州大学, 医学研究院, 教授 (80302892)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 化学物質早期曝露 / 脳機能不全モデル / 行動異常 / 神経幹細胞動態 / 神経回路機能イメージング / 自然毒 / 農薬 / 環境化学物質 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究は4年計画で行った。発生-発達期マウスへの自然毒成分(ドウモイ酸、イボテン酸)、農薬成分(有機リン系農薬成分であるアセフェート、 ネオニコチノイド系農薬成分であるアセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、 ピレスロイド系農薬成分であるペルメトリン)、抗菌剤成分(トスフロキサシントシル酸塩水和物、クラリスロマイシン)、あるいはビスフェノール化合物等(ビスフェノールA、4,4'-ブチリデンビス、4,4'-ブチリデンビス (6-tert-ブチル-m-クレゾール)、2,2'-メチレンビス ( 6-tert-ブチル-p-クレゾール))の化学物質曝露は成熟後の中枢神経系に行動異常という形で機能的な影響を及ぼすことが明らかとなった。また、それらの行動異常は探索行動、不安関連行動、学習記憶行動といった情動認知行動を含むものであり、成熟期マウスへの投与影響とは程度や質的に異なるものであった。さらに、それらの行動異常の一部は神経突起・シナプス動態、グリア細胞動態、神経幹細胞動態や神経回路機能等の異常を伴うものであった。加えて、化学物質曝露によるマウス行動様式影響には性差が認められた。一方で、化学物質曝露影響の兆候は発達段階のマウス行動様式から判断することは困難であったが、マウス糞便を用いた腸内細菌叢解析から早期に推察できると考えられた。また、 発達過程の物理的環境エンリッチメントによる行動変調の緩和は有意な効果が認められなかったが、 少なくともマウスにおいて発達過程のドウモイ酸の投与影響はタウリン投与によって一部の行動変調が抑制されることから、化学的環境エンリッチメントの効果が実験的に示唆された。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(12 results)