2020 Fiscal Year Annual Research Report
Study on interaction between environmental pollution and meteorological changes via water substances
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19H01155
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Research Institution | Japan, Meteorological Research Institute |
Principal Investigator |
梶野 瑞王 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (00447939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堅田 元喜 茨城大学, 地球・地域環境共創機構, 特命研究員 (00391251)
日下 博幸 筑波大学, 計算科学研究センター, 教授 (10371478)
橋本 明弘 気象庁気象研究所, 気象予報研究部, 主任研究官 (20462525)
関山 剛 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (90354498)
Doan QuangVan 筑波大学, 計算科学研究センター, 助教 (80869264)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | エアロゾル雲降水相互作用 / エアロゾル放射相互作用 / 気象化学モデル開発 / 都市モデル開発 / 森林モデル開発 / アンサンブル解析 / データ同化 / 機械学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
統合粒子モデルの開発を継続している。気象研・橋本(分担)と共同で、エアロゾルの雲凝結核活性、氷晶核活性を定式化し、またエアロゾルと短波・長波放射との相互作用を考慮した領域気象化学モデルNHM-Chemを完成し、西日本豪雨、首都圏の短時間豪雨、ニューデリーの大気汚染におけるエアロゾルフィードバックの影響を評価した。また関東東北豪雨への雲凝結核の影響評価論文を国内誌に発表した。ニューデリー大気汚染研究をモデル開発論文と位置づけ投稿準備中。またデータ同化研究として、NHM-Chemに二次元変分法、スーパーアンサンブル法、逆推定法などを適用した予測精度向上研究を実施した。 筑波大・日下(分担)と共同で、筑波山山頂観測所におけるエアロゾル・雲相互作用に関する物理観測を継続した。また国立環境研・猪俣敏室長による化学観測も併用し、物理・化学観測体制を構築した。また日下、筑波大・ドアン(分担)は、東南アジアの降水への都市の影響に関する論文を発表した。今後、首都圏や東南アジア大都市の降水へのエアロゾルの影響に関する研究を推進する予定である。 茨城大・堅田(分担)と共同で、森林キャノピー内でのエアロゾルモデルの構築を実施した。特にアンモニアの挙動に着目し、国際誌に発表した。 気象研・関山(分担)と共同で、気象アンサンブルや機械学習を利用したエアロゾル拡散・沈着研究を行い国際誌に複数報発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
モデル開発、モデル検証および現象解明のための観測、モデルと観測を活用した論文発表、いずれも計画通り順調に進展している。また、今年度からは機械学習を取り入れた研究を推進している。また日本大学西田豪准教授(数理解析)と共同で、日大工学部郡山観測でエアロゾル・雲・放射相互作用に関する観測を開始した。太陽光発電予測におけるエアロゾル雲放射相互作用の影響評価研究につなげていく。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで通り、モデル開発、観測を継続し、成果を着実に論文化して行く。
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Research Products
(30 results)