2022 Fiscal Year Annual Research Report
カメラオブスクラとマジックランタン 今日的デジタル手法を活用した光の表現法研究
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19H01220
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
佐藤 時啓 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (20187214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 啓子 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50322871)
永井 文仁 東京藝術大学, 美術学部, 講師 (50647154)
小町谷 圭 札幌大谷大学, 芸術学部, 准教授 (90536905)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | カメラオブスクラ / 写真表現 / リレーショナルアート / マジックランタン / 光の表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
この科研費研究の目的であった光の原理、針孔現象を用いた光を闇に取り込む装置であるカメラ・オブスクラと、逆に光を放出するマジックランタン、その二つの古典的な仕組みを用いて、その原理を理解するための分かりやすいエデュケーショナルな装置を制作すること。またその原理を使った写真表現をさまざまに試みること。4年に渡りさまざまに実験実践し、最終的に美術館やギャラリーで発表した。22年度は研究最終年度として、当初の研究研究順序を逆にしてやり残していた光のゆらぎ研究を行った。二つのLED光源をマイコンにより制御しその点灯のタイミングをずらすこととまた風のセンサーも用いて光が揺らぐような仕組みを作った。焦点距離210mmのレンズを用いて制作した暗箱の構造のボックスにLCD回路を仕込みその光源として揺らぐ光源を用いて動画を投影するマジックランタン、幻燈機を制作した。 そして最終年度として、これまでの研究のまとめである展示を八戸市美術館の「八戸マジックランタン」展として開催した。事前と会期中に移動式カメラオブスクラであるリヤカーメラプロジェクトを行い、多くの市民に光がイメージになる仕組みを体験してもらった。さらにマジックランタンプロジェクトとして撮影した八戸の伝統芸能であるえんぶりを、工場等の構築物に投影したシリーズ。さらに海に投影したシリーズ、そして岩に投影したシリーズとして展示した。イメージが光となって投影され、日常的な八戸の風景の中にえんぶりがもう一度イメージとなって現れ新たな風景が作り上げられる。 4年に渡る研究期間の後半の3年はコロナ禍によって研究者同士が実際に一緒に実験することなどが難しかったので、当初の計画とは大きく異なる進行となったが、結果的に当初の目的通りに制作や発表を行うことができた。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)