2020 Fiscal Year Annual Research Report
An archival study of the relationship between periodicals and the censorship system in Southern France under German occupation
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19H01245
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
重見 晋也 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (40303573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間瀬 幸江 宮城学院女子大学, 一般教育部, 准教授 (20339724)
永田 道弘 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50513743)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ドイツ占領下フランス / 文芸誌 / 検閲制度 / ヴィシー政権 / ジャン・ジロドゥ / ドイツ占領下フランス映画 / ドイツ占領下フランス演劇 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年5月20日にアニック・ジョエル教授(トゥーロン大学)を招聘し、オンラインで国際講演会「<< Aragon et les revues litteraires pendant l’Occupation allemande >>」を開催した。 重見は、「第2次世界大戦期フランス南部地域における検閲の現実-ローヌ県リヨン都市圏文書館収蔵の資料<<182W 147>>について-」(『広島大学フランス文学研究』, 第39号, pp.36-54, 2020年)を発表した。また、2021年9月30日にトゥール大学で開催された国際研究集会にオンラインで参加し、検閲制度に関する問題を口頭発表(<< Les lectures des oeuvres de Sade par Roland Barthes et par Michel Foucault >>)で言及した。この一部を「サドの読者フーコー」として発表した(『広島大学フランス文学研究』, 第40号, pp.41-59, 2021年)。 間瀬は、「20世紀フランス演劇史の洞をのぞく:クリスチャン・カサドシュとは何者か」(『宮城学院女子大学研究論文集』133、1 - 21頁、2021年12月31日発行)を発表した。また、2020年10月21日-2021年3月11日の期間リヨンを中心に資料調査を実施した。永田は、「映画『海の沈黙』をめぐって」(日本フランス語フランス文学会中部支部研究論文集44巻, pp. 1-16, 2020年)に加えて「シムノンと映画―『家の中の見知らぬ者たち』の映画化をめぐって」(日本フランス語フランス文学会中部支部研究論文集45巻、2021年)を上梓し、2020年の日本フランス語フランス文学会中部支部大会にて、「アンリ・ドゥコワン『家の中見知らぬもの』をめぐって」の題目で口頭発表をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究計画の2年目にあたる2020年度は、前年度から引き続き年度当初からコロナ禍の影響を大きく受けたため、研究年度を延長してなお当初計画していた研究活動を大幅に縮小して実行せざるを得なかった。招聘事業については、オンラインでの開催などへ振り替えることが可能であったが、渡仏しての資料調査は断念する結果となった。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きコロナ禍により、フランスでの資料調査が困難となることが予想されるため、日本国内で可能な活動を優先させつつ、特に国外の研究者との交流については、可能な限りICTを活用して研究活動の国際的なレベルの維持に努めることを計画している。また、資料のデジタル化やデー タベース化についても、当初計画に従って推進していくことで、コロナ禍で遅れている研究を少しでも前進させることを考えている。
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Research Products
(7 results)