2019 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the realities of the use of ELF in multilingual business settings and implications for the development of global human resources
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19H01290
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
村田 久美子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10229990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯野 公一 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (50296399)
小中原 麻友 神田外語大学, 外国語学部, 講師 (80580703)
寺内 一 高千穂大学, 商学部, 教授 (50307146)
ダンジェロ J・F 中京大学, 国際英語学部, 教授 (70340180)
NG Patrick 新潟県立大学, 国際地域学部, 教授 (40454970)
石川 友和 玉川大学, ELFセンター, 助教 (00826323)
野上 陽子 関西学院大学, 法学部, 助教 (90733999)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 応用言語学 / ELF / 英語教育 / ESP / 社会言語学 |
Outline of Annual Research Achievements |
R1(H31)年度は11月22-25日に、ドルトムント工科大学のビジネス現場での共通語としての英語(BELF)の第一人者のスザンヌ・イーレンライヒ教授を招聘、23日に多言語環境下でのBELFコミュニケーションに関し基調講演をして頂くと同時に、当日午後に開催された第1回JACET ELF研究会国際ワークショップのパネルで指定討論者としてBELFに関するパネル発表にコメントを頂き、参加者のBELF理解の深化に貢献頂いた。上述のパネルは本科研グループが協賛者として全面的にサポート、パネリストに多言語環境のビジネス現場で活躍しているビジネスピープル2名に参加頂くと共に分担者の石川氏もパネリストとして参加、分担者のダンジェロー, ン, 飯野氏の3名はモデレーターとしてパネルに貢献した。24日には、代表者、分担研究者が参加、ビジネスデータの収集、分析に関しイーレンライヒ氏にBELF専門家として助言を頂き、意見交換、研究の今後の発展に大変有意義な機会となった。 出版面ではR1年9月に村田と分担研究者石川、及び小中原を編集者としWaseda Working Papers in ELF第8巻を発行、またELFの研究方法とデータ収集・分析に焦点を当てた村田の編著書がルートリッジ社から2020年7月に刊行予定である。 実態調査では、R2年2月初旬にシンガポールを拠点とした日系企業でのビジネスELF使用実態を調査、ELFを使ってのビジネス現場での会議の参与観察と録音を行うと同時に、日系企業数社を訪問してインタビューも実施、現在データのテープ起こしをしつつ、分析中である。また、村田は多言語環境の中でのELF使用に関して特に、EMIとELFの関係に焦点をあて、R1年8月にMHB(母語・継承語・バイリンガル教育)学会で基調講演を行うと同時にソウルで開催されたPOA学会にも招待指定討論者として参加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理論的分野の深化に関しては、11月にBELFの第一人者であるイーレンライヒ氏を予定通りに招聘し、BELF理解の深化を図る為の講演とともに、分担者を含めた具体的な研究会で、データ収集及び分析に関する意見交換、助言を頂き、今後の方向性を確認することができた。 また、データ収集に関しては、コロナウィルスの脅威が広がりつつあったR2年2月7-12日に予定通り、ELFビジネスコミュニケーション現場での実態録音調査の為のシンガポールデータ収集を実施、村田, 分担者、Ng, 飯野で多言語環境の中でELF を使用しながら仕事をなさっている旅行業、建設業、海運業、商業の各分野で活躍するビジネスピープルの仕事現場での参与観察、及び録音、またはインタビューを実施することができた。このデータの書き起こしは、研究補助員の協力も得、インタビューの方は完成、ビジネス現場での録音データに関しては、参加者が多数の為、確認作業等も必要で、まだテープ起こしが半分程残っているが、完成分に関し、質的分析を進めている段階であり、計画はほぼ予定通りに進んでいる。自由回答形式のアンケート調査に関しても、コロナウィルスの拡散の状況も見極めながら、R2に実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
R2年度はコロナウィルスの脅威の為、なかなか予定が立たない状況であるが、状況を見極めつつ、柔軟に対応しながら、以下の方法で研究を進めていく予定である。 まず、R1年度収集のデータ分析を進め、学会等での発表を準備する。それと同時に、R1でのデータ収集での課題も洗い出し、それを考慮しつつ、R2予定のタイでのデータ収集の準備をし、当初9月のデータ収集を計画していたが、コロナの状況も見極めつつ11月かR3年1月末の実施を目指し、準備、実施に当たる。また、国内でのビジネスピープルインタビューもできる限り実施する。 これに加え、懸案の自由回答形式のアンケート調査を実施すべく、ビジネス現場でのコミュニケーションの実態も踏まえながら、全員でアンケート内容を考案、作成し、9月か10月を目処に実施の予定である。 また、この間、多言語環境でのELFコミュニケーション実態の理解を深めるために、この分野の第一人者をできれば2名招聘し、研究会を実施、研究者に加え、ビジネス現場で活躍するビジネスピープルも招き、意見交換し、これを広く他の研究者、学生、この分野に興味があるビジネスピープルとも共有し、意見交換、理解を深める場も設ける予定である。但し、こちらに関してもコロナウィルスの拡散の状況を見極めながら、柔軟に対応する予定である。
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Remarks |
Murata, K. Invited discussant at the International Symposium on the Theory and Practice of POA (Production- oriented Approach), the Hankuk University of Foreign Studies, Seoul, 26-27 October 2019.
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Research Products
(39 results)