2019 Fiscal Year Annual Research Report
西洋中世における境界地域の統治システムに関する比較史的研究
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19H01328
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高山 博 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (90226936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀長 洋子 学習院大学, 文学部, 教授 (40317657)
草生 久嗣 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (10614472)
加藤 玄 日本女子大学, 文学部, 教授 (00431883)
小澤 実 立教大学, 文学部, 教授 (90467259)
藤崎 衛 上智大学, 文学部, 准教授 (50503869)
阿部 俊大 同志社大学, 文学部, 准教授 (60635788)
菊地 重仁 青山学院大学, 文学部, 准教授 (80712562)
大貫 俊夫 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (30708095)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 統治 / 境域 / ガバナンス / 中世 / ヨーロッパ / 地中海 / 比較 / 制度 |
Outline of Annual Research Achievements |
代表者は、予定通り、9月から12月にかけてプリンストン高等研究所にWillis F. Doney Member 2019-2020として滞在し、課題に関わる研究を進め、イェール大学、プリンストン大学、コロラド大学で学術講演・口頭発表を行った。 分担者と協力者もそれぞれ、所期の目的に従って、個別の研究を進展させた。 共同研究としては以下を進めた。第一に、6月18日、8月29日、10月9日、12月23日に研究分担者と研究協力者による研究会を開催した。研究会においては本科研の中心テーマである統治と境域という観点から具体的な論点を共有した。 第二に、海外より複数の研究者を招聘し、科研テーマに関わる議論を行った。6月24日にはSerena Ferrente博士(ロンドン大学)が、東京大学において統治と政治言語をめぐる関係について報告した。10月24日にはVivien Prigent博士(パリ高等研究院)が、立教大学において、発掘された印章と貨幣によって復元される初期中世シチリア王国における統治構造について報告した。また、11月19日にはEkaterini Mitsiou博士(ウィーン科学アカデミー)とJohannes Preiser-Kapeller博士(ウィーン科学アカデミー)が、ワークショップ「世界史における東地中海」(大阪市立大学)において、報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
個人研究においても共同研究においてもほぼ予定通りに研究活動を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年7月に英国リーズで開催されるInternational Medieval Congressのために、討議を重ねながら連続する2つのパネル「Comparative Approaches to Medieval Governance in Border Zones(I)(II)」を準備した。前者は研究分担者・研究協力者が司会をつとめるMarek Jankowiak博士(オックスフォード大学)と、後者はやはり司会をつとめるRory Naismith博士(ケンブリッジ大学)と討議を重ねた上での内容であった。 これらのパネルはアクセプトされたが、2020年3月に、新型コロナウィルス感染拡大のためCongress自体がキャンセルされた。そのため、このプロジェクトは現状のまま中断し、開催が可能となった段階で再開する。その間、日本国内で実行予定のプロジェクトに注力する。
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Research Products
(24 results)