2021 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on the Northern Trade Zone of Ainu and Japanese People in Hokkaido, Tohoku and Karafuto
Project/Area Number |
19H01386
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
百瀬 響 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10271727)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 匡俊 岩手大学, 教育学部, 嘱託教授 (20183022)
浅野 千恵 (村木千恵) 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00299174)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 北海道アイヌ / 樺太アイヌ / 北前船 / 北方交易 / アイヌ交易品・給与 / 応用人類学 / 文化の再現 / 文化教育教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
当研究課題について、結果発表としてシンポジウムを開催した。場所は、研究地域住民にも還元できるよう余市町立余市図書館で行い、かつ遠くの方々にも見ていただけるよう便宜を図る上で、Zoom配信を行った。 新型コロナウイルスの影響によって海外研究や国内研究も制限された中で、研究代表者である百瀬による「樺太奉酒箸の文化要素の抽出」、研究分担者である、浅野千恵によるアイヌ衣装の素材の特徴・色みなど「アットゥシの特徴抽出」、遠藤匡俊による「北蝦夷地ウショロ場所におけるアイヌの労働力と家構成員の変化」を発表した。これらは海外資料を含めた文化人類学・被服学・地理学上の研究である。 また、研究協力者による国内研究では、北前船による交易に関しての研究である、工藤義衛による「大山酒と北海道の関係」、坂本恵衣による「山形県善寶寺に見られる石狩からの寄進の形跡」の他に、これらの結果を受けて本州地域の交流による地域変化を示した、浅野敏昭による「近世末期ヨイチ場所における追鰊漁民の動向」などの研究成果を得た。 また、研究協力者である岩澤孝子による「樺太アイヌ舞踊ワークショップの実践」を発表した。これは、樺太アイヌ協会(エンチウ協会)の協働によるサハリン州郷土博物館合同調査(2019年)とそれに伴う作品制作と合わせて、一部の文化要素ではあるが現代の樺太アイヌ文化の再現・継承活動につなげることができた。 シンポジウムのほかにも、「奉酒箸を教材化する授業構築」が百瀬によって北海道内の小・中学校などで実践を重ねている。 これらの研究・文化実践は、過去の歴史的実態の解明と現代の文化維持を行えたという意味で(新型コロナウイルスの流行という大きな障害により)当初の研究予定とは大きく変わってしまったものの、一定の研究実績があげえたと考える。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)