2021 Fiscal Year Annual Research Report
自然空間の公物性に即した法制度のあり方:「知」の活用による法の執行に向けて
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19H01439
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
三浦 大介 神奈川大学, 法学部, 教授 (30294820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 達彦 國學院大學栃木短期大学, その他部局等, 教授 (20390750)
古井戸 宏通 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30353840)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 森林管理 / 公益 / 自然公物 / 林政史 / 森林史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、森林や林地をとりまく「公益」の近代以降の変容について、日米欧の現場における法制度のあり方を研究対象とし、法学者・歴史学者・林学者の協働をもって、現場において、「森」と「人」と「知」を融合的に考えることを目的とするものである。 国内・国外の文献資料を分析すると同時に、資料の収集、国内外での現地調査を行った。国内の現地調査として、岡山県浅口市所在のため池について、管理に当たる住民から聴き取り調査及び現場調査を実施し、当該ため池の防災上の役割を検討した。同時に、岡山県立図書館にて郷土資料の収集を行い、当該地域における森林管理とため池の関係性を追究した。元来、農業用水の確保のために造られたため池であるが、農業従事者が減少する昨今においては、主には土砂災害の防止という地域防災上きわめて重要な役割を有しており、必ずしも農業に関わっていない地域住民の手で管理されている。住民が森林管理の一翼を担っている事例としてその意義を追究した。 さらに海外での現地調査として、フランス共和国パリ市に出張し、主にフランスの森林管理及び鉱業関係の文献調査を行い、さらにフランス人研究者C.-F.マティス氏(ソルボンヌ大史学部)から聴き取り調査を実施した。マティスから氏は、マティス氏自身やC.フォード氏の環境史研究に加えて、森林史の専門家であるM.シャルヴェ氏の研究、社会学者のB.カラオラ氏の研究、地理学者のS.アギモン氏およびJ.-Y.ピュヨ氏の研究など、広範な知見を学ぶことができた。 また、本研究の成果の一つとして、研究代表者及び研究分担者全員で、研究論文を書籍論文集に寄稿することができた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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