2019 Fiscal Year Annual Research Report
Basic research of neurolaw in Japan - collaboration of law, medical science and psychology -
Project/Area Number |
19H01440
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
山口 直也 立命館大学, 法務研究科, 教授 (20298392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲 真紀子 立命館大学, OIC総合研究機構, 教授 (00172255)
山口 亮子 関西学院大学, 法学部, 教授 (50293444)
本庄 武 一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (60345444)
友田 明美 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 教授 (80244135)
鈴木 博人 中央大学, 法学部, 教授 (90235995)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 神経法学 / 認知脳科学 / 脳機能・構造 / 主体性と脳 / 思春期脳 / 記憶の脳科学研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度においては、本研究の前段階として研究分担者らとともに行ってきた少年司法における脳科学・神経科学に関する研究を研究書(山口直也編『脳科学と少年司法』現代人文社刊・2019年8月)として公表するとともに、本研究課題である神経法学研究の総論部分にあたる基盤脳科学、認知脳科学、神経科学、神経機能学、神経形態学、小児科学、認知心理学、臨床心理学等の基礎研究に関する知見を得つつ、同研究領域の研究者との人的ネットワークの形成に注力した。 具体的には、山口を代表者として「神経法学研究会」を組織し、以下の4回の研究会を実施して、各領域における最新の知見を得るとともに一定の人的ネットワークを広げることができた。 第1回研究会(2019年6月16日・於:立命館大学茨木キャンパス)[①「神経法学研究の現代的意義」山口直也(立命館大学法科大学院)、②「認知脳科学から考える児童虐待問題」島田浩二(福井大学・子どものこころの発達研究センター)、③「脳機能・構造に関する研究概要」牧田快(福井大学・子どものこころの発達研究センター)]、第2回研究会(2019年9月20日・於:立命館大学東京キャンパス)[「目標を達成しようとする脳は社会の中でどうはたらくか?」松元健二(玉川大学脳科学研究所)]、第3回研究会(2019年11月17日・於:立命館大学東京キャンパス)[「ヒト神経科学の現在地:脳画像研究でわかる思春期発達」小池進介(東京大学大学院総合文化研究科・進化認知科学研究センター)]、第4回研究会(2020年2月13日・於:立命館大学茨木キャンパス)[「記憶研究の最前線:認知神経科学の視点から」中原潔(高知工科大学・脳コミュニケーション研究センター)]。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年2月頃から新型コロナウィルスの感染拡大が始まったことから、同月に予定していた海外調査(オーストラリアシドニー大学脳科学センター等)をキャンセルせざるを得ず、同時に国内における移動も制限されることになったことから、神経法学研究会自体も開催を見合わせることになった。また、大学への入構も規制される中、研究そのものへの取り組みが極めて停滞したこともあって、研究計画通りの研究遂行が困難となった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度以降は、特にオンラインを用いた研究会の開催を模索して、引き続き、本研究の総論部分にあたる基盤脳科学、認知脳科学、神経科学、神経機能学、神経形態学、小児科学、認知心理学、臨床心理学等の基礎研究に関する知見を得つつ、同研究領域の研究者との人的ネットワークの形成に注力する。また可能な限り、海外調査の実現についても検討する。
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Research Products
(14 results)