2022 Fiscal Year Annual Research Report
情報伝達の経済理論・実験分析と国際研究ネットワーク形成
Project/Area Number |
19H01471
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
河村 耕平 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30787817)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 崇 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (80323468)
本領 崇一 同志社大学, 経済学部, 准教授 (40835667)
三浦 慎太郎 神奈川大学, 経済学部, 准教授 (80632794)
定兼 仁 京都大学, 経済研究所, 助教 (30804900)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 戦略的情報伝達 / チープトーク / 情報開示 / シグナリング / 情報集計 / 戦略的投票 |
Outline of Annual Research Achievements |
東京と神戸における研究ワークショップ開催によって国内の研究者の連携を引き続き促進し、海外招聘の研究者による報告や研究交流を通じて国際ネットワークを発展させた。また研究代表者及び研究分担者が関連研究課題に取り組むカナダの研究者グループによるオンラインワークショップに定期参加し、研究交流を継続した。
研究代表者は主に動学チープトークゲームについての研究に取り組んだ。メディアによる情報発信の信頼性の動学分析の論文は、前年度までの理論的洞察に基づいた現実例や直感についての議論の拡充、及び命題の証明の改善を行い、Journal of Public Economics 誌に採択・出版された。この研究から派生した、情報の受け手が送り手に対し情報を受け取るごとに料金を支払う動学チープトークモデルの分析では、両者の契約形態と情報の信頼性との関係、また最適な契約形態の内生化について考察を進めた。合わせて、オンラインのカスタマレビューを情報の受け手が逐次的に読む状況での情報伝達量と、その情報伝達量を最適化するレビューの提示順序についてのモデル構築と分析を行い、論文を完成させた。このほか、複数均衡が存在する投票モデルにおいて、各投票者の私的情報が最も効率的になされる均衡を導出する論文の大幅な改訂を行い、本論文は International Journal of Game Theory 誌に採択された。
研究分担者は、チープトークモデルにコストを払うことで嘘を見抜くテクノロジーを導入して最も情報伝達量の多い均衡を導出した論文、経営者(役員)と一般従業員との効果的な情報伝達チャンネルとしての中間管理職の役割を分析した論文、多数の異なったバイアスを持つ送り手が逐次的に情報を送るチープトークゲームを分析した論文、などについて研究会や学会報告からのフィードバックを得て改訂作業を行った。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|