2021 Fiscal Year Annual Research Report
将来の仕事と生活に関する主観的期待調査による期待形成、就業選択、政策効果の分析
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19H01479
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
奥村 綱雄 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (90323922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松倉 力也 日本大学, 経済学部, 准教授 (00409145)
臼井 恵美子 一橋大学, 経済研究所, 教授 (50467263)
菊地 雄太 早稲田大学, 商学学術院, 講師(任期付) (60782117)
菅野 早紀 大東文化大学, 経済学部, 准教授 (70755537)
茨木 貴徳 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (90345439)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 経済政策 / 計量経済学 / 労働経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、①青年が将来の働き方や生活などに対してどのような期待を形成しているかについて社会調査を計画し、質問票を作成して社会調査を実施する。②そして、その調査結果をデータ化して、青年はその期待をどのような要因から形成しているのか、(i)その期待の個人間の差異はどこからきているのか、(ii)その期待はどの程度頑健なのか、(iii)その期待は経済理論と整合的なのかなどを、多面的な視点から分析する。③そして、得られた分析結果を基に、青年の期待形成と経済行動をモデル化する。④分析結果を踏まえて、今後の働き方や生活の支援に有効な政策を提言する。 令和3年度は、①まず、令和2年度に実施した青年向けの社会調査のデータを整理した。特に、欠損値や異常値のクリーニングを施し、その他のデータの問題に対し統計的処理を行った。そして、②そのデータを令和1年度に実施した社会調査のデータと接合し、2年間のパネルデータを作成した。③そのパネルデータの傾向を男性と女性の傾向の違い、年齢ごとの傾向の違いに注意して、読み取った。その上で、③パネル調査結果を、調査方法に適した計量経済学の手法を用いて、上記の分析のポイント(i)~(iii)について多角的に分析した。④その結果得られた知見に基づき、令和3年度に実施する新たな青年向けの社会調査の調査方法を改善し、その質問票を作成し、社会調査を設計した。⑤以上の準備を行った上で、新たな社会調査を実施した。社会調査は、調査会社の協力の下、インターネットにより実施された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和3年度には、研究計画に従い、①令和2年度に実施した社会調査のデータを整理し、②令和1年度の社会調査データと接合して、パネルデータを作成した。その一方で、③令和3年度の調査の質問票を作成し、④社会調査を実施した。従って、それぞれの研究計画を達成した。令和3年度は、本研究課題と関連する研究成果として、研究論文 10本、学会等発表 10件を公表した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の令和4年度における活動として、①令和3年度に実施した調査のデータに統計的処理を行い、結果を整理する、②令和1年度、2年度、3年度の調査から得たデータを接合しパネルデータにして、傾向を分析する、③令和4年度の追跡調査を実施し、青年が持つ将来の仕事と生活に関する期待の形成や彼らの就業選択についてのデータを収集する。④そして、令和1年度、2年度、3年度、4年度の調査結果から得られたパネルデータを多角的に分析し、青年が将来の働き方や生活などに対してどのような期待を形成しているかを明らかにする。
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Research Products
(20 results)