2020 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児期の"見る"から"こころ"へ:就学前後における発達予後を検討する
Project/Area Number |
19H01655
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中川 敦子 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (90188889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 香代 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 講師 (10467227)
永井 幸代 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (30769550)
宮地 泰士 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (60444345)
鋤柄 増根 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (80148155)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 気質 / 注意 / 感覚運動 / 乳幼児 |
Outline of Annual Research Achievements |
神経発達における問題の早期兆候を明らかにすることを目的として、3群の乳幼児(環境省エコチル追加調査参加者、極低出生体重群、一般児群)を対象として、調査ならびに実験による縦断研究をおこなってきた。 エコチル追加調査では、生後6か月から気質(人格形成の土台となる遺伝的、生物学的基盤)と感覚運動の発達を中心に追跡している追加調査群に対し、幼児期、学童期の調査を継続し、データの連結を行う。最終的に,乳幼期に見られるどのような特徴が長期的な発達予後を予測することになりうるかを解き明かすデータを集積したいと考える。 また。極低出生体重児を対象とした研究では、同じ発達障害でも早産・低出生体重児の場合正期産児と病態が異なる可能性が示唆されている。この点について、本研究では彼らを修正月齢12か月から、眼球運動計測や質問票によって縦断的に追い、一般児群との比較も行いながら、就学前の診断面接などを通して、明らかにする予定である。 一般児群においては、注意の神経ネットワークモデルに依拠して、子どものストレス耐性や課題への集中持性に関与する自己制御性の発達について、情動や感覚運動の制御とどのように関連するかを、眼球運動計測と気質質問票を用いて検討してきた。 さらに、上記の自己制御性の発達を促すであろう早期の関わり、つまり乳幼児期のあやし方や遊びについても、エコチル追加調査群や一般児群において学童期のデータを加えることで明らかにしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍にあったため、極低出生体重群、一般児群の両群において乳幼児の対面協力が得にくかった。そのため協力を得られる場合は時期をずらして実施している。 以上のような理由から、データの連結ならびに成果発表が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き縦断研究を継続し、発達初期のデータとの連結を試み、成果発表につなげる。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Diagnostic rate of autism spectrum disorder in a high-survival cohort of children born very preterm: A cross-sectional study2021
Author(s)
Nagai, Y., Mizutani, Y., Nomura, K., Uemura, O., Saitoh, S., & Iwata, O.
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Journal Title
International Journal of Developmental Neuroscience
Volume: 82
Pages: 1-8
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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