2019 Fiscal Year Annual Research Report
Research on employment support and school manager training in special support education in ASEAN countries
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19H01701
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
池谷 尚剛 岐阜大学, 教育学部, 教授 (70193191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 祥隆 岐阜大学, 教育学部, 助教 (00794033)
平澤 紀子 岐阜大学, 教育学研究科, 教授 (20320393)
安田 和夫 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (50760758)
菊池 啓子 中部学院大学短期大学部, 幼児教育学科, 教授 (70369528)
大場 伸也 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (80221836)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 特別支援教育 / ASEAN諸国 / 国際連携 / 就労支援 / 管理職養成 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)ASEAN諸国の訪問調査(特別支援学校等の現状把握)として、①タイ王国の特別支援教育に関する訪問調査として、2019年8月と12月に、大学附属特別支援教育センター1か所、特別支援学校3校、障害者が就労する福祉農場1か所を訪問調査した。②ベトナム社会主義共和国の特別支援教育に関する訪問調査として、2019年12月に、ハノイ市の盲学校、聾学校、私立障害児施設、私立幼児教育施設を訪問調査した。③インドネシア共和国の特別支援教育に関する訪問調査として、2019年12月に、バンドン市内の特別支援学校(盲学校、聾学校、知的障害2校)を訪問調査した。 (2)第57回日本特殊教育学会(広島大会)で、自主シンポジウム企画「特別支援教育に関するASEAN諸国との国際連携その1 グローカル・ネットワークの形成」を開催(令和元年9月21日 12:00~13:30)し、タイ王国シーナカリンウィロート大学の研究者1名を招へいし、た。本研究の意義として、「ASEAN、就労支援、特別支援教育及び外国籍児童生徒」のキーワードに関わる研究者が参加し、研究を推進することの必要性が指摘されたこと、また、ASEANの特別支援教育と交流している教員養成学部・大学が国内では少ないことが課題として挙げられた。 (3)関連する研究活動として、①教員養成大学・学部における特別支援教育に関する国際交流の現状について、ASEAN諸国の特別支援教育との交流活動の有無とその内容について、2019年9月~11月に、調査用紙による回答とメール調査を併用して全82大学を対象に実施した。②ASEAN諸国における特別支援学校の管理職養成に関する調査として、タイ王国特別支援学校の校長経験者2名を対象とし、管理職に関する資格要件について聞き取り調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)ASEAN諸国の研究協力者との研究協力関係を構築する活動は、①タイ王国における研究協力関係の構築として、2019年8月に、シーナカリンウィロート大学教育学部会議室にて、タイ側の出席者として、シーナカリンウィロート大学(SWU)の教員、タイ教育省基礎教育委員会特別支援教育課職員、マハサラカーン大学の教員が参加し、日本側は科研費分担者5名が出席し、今後の研究協力関係について協議した。②ベトナム社会主義共和国における研究協力関係の構築として、2019年8月に、ハノイ師範大学特別支援教育学部会議室にて、ベトナム側からハノイ師範大学の教員、ベトナム特別支援教育研究所の研究者が参加し、日本側は科研費分担者3名が参加し、今後の研究協力関係について協議した。③インドネシア共和国との研究協力関係の構築として、2019年12月に、インドネシア教育大学特別支援教育学部会議室にて、インドネシア教育大学の教員7名が参加し、日本側は科研費分担者3名が参加し、今後の研究協力関係について協議した。 (2)ASEAN諸国の特別支援教育に関する調査(現状把握)については、タイ、ベトナム、インドネシアの訪問調査を実施した。2020年3月に予定していたフィリピン等の海外調査研究について、相手国の自然災害の影響で2020年度に繰越すことになった。尚、この調査研究については、コロナウィルス感染拡大のため2021年度に再繰越したが、研究計画を見直した結果、実施しないこととなった (3)日本特殊教育学会(広島大会)で、自主シンポジウム企画「特別支援教育に関するASEAN諸国との国際連携その1 グローカル・ネットワークの形成」を開催(令和元年9月21日 12:00~13:30)した。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度末における2020年度~2022年度の研究計画を次のように設定した。 2020年度は、①ASEAN諸国の特別支援教育に関する調査(就労支援・管理職養成)を実施する【2019年度分の繰越を含む】。②特殊教育学会(福岡大会)で、本研究に関する自主シンポジウムを開催する。③ASEAN諸国の特別支援教育関係者を岐阜に招聘し、グローカルな関係性を強化する。 2021年度は、①ASEAN諸国の特別支援教育に関する調査(就労支援・管理職養成)を実施する。②特殊教育学会(筑波大会)で、本研究に関する自主シンポジウムを開催する。③ASEAN諸国の特別支援教育関係者を岐阜に招聘し、グローカルな関係性を強化する。 2022年度は、①ASEAN諸国の特別支援教育に関する調査結果(就労支援・管理職養成)を公開する。②特殊教育学会(開催地未定)で、本研究に関する国際シンポジウムを開催する。③ASEAN諸国の特別支援教育関係者を岐阜に招聘し、グローカルな関係性を強化する会合を開催する。
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Research Products
(1 results)