2021 Fiscal Year Annual Research Report
Unified Experimental Protocol-Based Educational Data Acquisition
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19H01719
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
酒井 元気 日本大学, 工学部, 准教授 (50597094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 将吾 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (00512261)
大村 廉 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10395163)
藤波 香織 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10409633)
酒造 正樹 東京電機大学, 総合研究所, 客員教授 (10456155)
瀬川 典久 京都産業大学, 情報理工学部, 准教授 (20305311)
魏 大名 東京電機大学, システムデザイン工学部, 研究員 (20306434)
松井 加奈絵 東京電機大学, システムデザイン工学部, 准教授 (30742241)
村尾 和哉 立命館大学, 情報理工学部, 准教授 (50609295)
諏訪 博彦 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (70447580)
湯浅 将英 湘南工科大学, 工学部, 准教授 (80385492)
中野 美香 福岡工業大学, 教養力育成センター, 准教授 (60452819)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | グループコミュニケーション / 人工知能 / マルチモーダル情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、グループコミュニケーションにおける人の相互行為と意図・社会性との関係を記述し,会話に参与する人が行う,会話場の構築,遷移の仕組みを明らかにすることを目的としている。 令和3年度は、(1)自由討論型グループディスカッション、(2)相互評価型グループディスカッション、(3)ディベート型グループディスカッション、の3系統の実験を実施した。 (1)は、心拍変動、音声、顔画像などのマルチモーダル情報から、話者の発話内容に関する聞き手の感情を予測することを目的としたもので、4名の参加者に20~30分のグループディスカッションを実施して貰い、マルチモーダルデータを収集した。本研究の成果は、2021年度情報処理学会関西支部支部大会で報告した。また、令和4年度には、マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2022)シンポジウムでも報告予定である。(2)は、4名の学生でグループディスカッションをした後に、参加者相互にグループディスカッション中の言語/非言語情報に関する評価を行うもので、全10回のグループディスカッションを通したコミュニケーション能力、評価力の変化をモニタリングするものであった。本研究は、参加する学生の目線でコミュニケーションスキルの評価系を構築することが目的で、(1)や(3)の基礎にあたる位置づけである。本研究の成果は、HCGシンポジウム2021で報告された。令和4年度は、第36回人工知能学会全国大会(2022)でも発表を行う予定である。(3)では、10分以下の短時間で行われるディベート形式のデータを収集した。本研究は、完全にオンラインで実施されており、多くのグループディスカッションデータをある程度簡便に収集できることがメリットである。令和4年度も継続してデータ収集を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【研究実績の概要】にあるように、令和3年度は、(1)自由討論型グループディスカッション、(2)相互評価型グループディスカッション、(3)ディベート型グループディスカッションの実験データを収集できた。(1)に関しては、令和元年よりデータ収集を続けており、収集したデータを基にいくつかの学会で発表を行うことができた。(2)に関しては、東京電機大学、日本大学の学生3グループで、各10セッションのグループディスカッションを行うことができた。(3)に関しては、約40セッションのディベートデータを収集できた。(1)~(3)を通じて、おおむね事前の計画通りにデータ収集を行うことができたと言える。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度までに、ある程度のデータを収集できたが、令和4年度も継続して(1)自由討論型グループディスカッション、(2)相互評価型グループディスカッション、(3)ディベート型グループディスカッション、それぞれデータ収集を行ってゆく。また、収集したデータから、聞き手の感情や、理解度を予測するためのアルゴリズムを開発し、発表を行う予定である。更に、本プロジェクトの目標の一つである、収集データの公開についても準備を進める予定である。
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Research Products
(8 results)