2021 Fiscal Year Annual Research Report
「高水準の数学的リテラシー」概念に基づく大学数学教育の教授法の開発
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19H01738
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
川添 充 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 教授 (10295735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 洋文 名古屋文理大学, 健康生活学部, 教授 (00183773)
西 誠 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (00189250)
小松川 浩 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 教授 (10305956)
高木 悟 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 教授 (50367017)
五島 譲司 新潟大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (90360205)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 数学教育 / 大学数学 / 数学的リテラシー / 数学的モデリング |
Outline of Annual Research Achievements |
非認知的能力の評価のための質問調査と分析をウェブで行えるシステムの改善と改善されたシステムを用いた評価の試行と検証,および,高水準の数学的リテラシー教育の教授法に関するハンドブックの作成の2つに取り組んだ.非認知的能力の評価システムについては,まず,ラーニング・マネジメント・システム(LMS)で収集したデータを取り込める機能を追加することにより,各大学のLMSを用いて非認知的能力の評価のための質問調査を実施できるようにシステムを改善した.また,2020年度から収集している学生の回答について,各大学の教員に質問項目ごとに3段階評価で評点をつけてもらい,その結果のデータをもとに,教員側の非認知的能力の評価の観点の分析を行った.機械学習の手法を用いて,教員の評価における特徴量の抽出を試みるとともに,AIによる教員評価の再現実験も行った.再現実験によるAIと教員の結果の一致率は大学によって異なるが,多くの大学で70%を超える結果となり,教員の評価に振れが少なく,各教員が確固たる基準をもって評価をしていることが明らかになった.一方で,この結果は,本研究で「高水準の数学的リテラシー教育」と呼んでいる,数学の現実場面での活用を重視する教育に従事した経験の長い教員による評価のデータを用いたものであるため,経験の浅い教員や新規に高水準の数学的リテラシー教育に取り組む教員の評価はどのようになるのか,また,どの程度の経験を積めば熟達教員のような安定した評価基準を持てるようになるのかについては今後の研究課題として残された.ハンドブックについては,公開版をLaTeXを用いて執筆することとし,定期的に会合を行いながら執筆を進めた.その結果,高水準の数学的リテラシー教育の教材例として60題以上の演習問題例を掲載するハンドブックが完成した.完成したハンドブックはウェブ上で公開する予定である.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)