2021 Fiscal Year Annual Research Report
A Japanese-German comparative study of the role and contribution of MINT subject education to student personality formation
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19H01742
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
吉岡 亮衛 国立教育政策研究所, その他部局等, 客員研究員 (40200951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Kaiser Stefan 筑波大学, 人文社会系(名誉教授), 名誉教授 (20260466)
寺田 光宏 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (40514641)
遠藤 優介 筑波大学, 人間系, 助教 (80759051)
藤田 剛志 千葉大学, 教育学部, 教授 (90209057)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 人格形成 / 日独比較 / MINT教育 / 学校教育 / 全人教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年は研究最終年度である。質問紙調査に対するコロナウイルスの影響に鑑み、調査方法として分担者の交友関係者を対象者とした留め置き調査とウェブアンケート形式を採用した。留め置き調査では38名の理科教員から回答を得て、分析の結果、少なくとも理科だけでは全人教育は行い得ないことが分かった。理科が貢献できるのは人間の動物的な特性では、「体を動かす」「栄養を摂る」「記憶を蓄積する」「信号を交換する」「感覚刺激を受け取る」などであり、人間の本質的な特性への貢献は、「工作する人」「知性的な人」「話す人」「想像する人」「創造的な人」など一部に特化していた。また、教育目標への貢献は「知識」「能力」「民主主義」「生命を尊ぶ」「環境を守る」への貢献度は比較的高く、他の教育目標に対しても一定程度の貢献は見られた。 ウェブアンケート調査による有効回答数は、515件であった。50人以上の回答が得られた国語,社会,数学,理科,英語,保健体育の6教科の担当教員の分析結果から、学校教育が育むことを目的とする「完全で調和のある人格」としての人間の28の特性および22の教育目標への寄与度に対しては、教科によって強みと弱みがあった。複数の教科の強みを総合することによって一定程度の人格の完成や教育目標の達成は満たされていることが分かったので、今後の課題は芸術系の教科や道徳、その他特別活動などの学校教育の教科以外の活動等による全人教育への寄与について明らかにすることである。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)