2022 Fiscal Year Annual Research Report
生理・生態情報および時空間解析に基づくマイマイガ大発生メカニズムの解明
Project/Area Number |
19H03299
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
井上 真紀 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (80512590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 紀之 高知大学, 教育研究部総合科学系生命環境医学部門, 准教授 (00724965)
川津 一隆 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (20747547)
山下 恵 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (70523596)
澤畠 拓夫 近畿大学, 農学部, 准教授 (80709006)
菊田 真吾 茨城大学, 農学部, 准教授 (90718686)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 個体群生態学 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) 局所スケールでのマイマイガおよび天敵の発生動態:2022年は中部地方の大発生が終息し、東北南部で個体群増加が観察された。こうしたことから、2019年から2022年のマイマイガの大発生の進行は、埼玉県と山梨県をまたぐ奥秩父山塊を起点として西に移動後、北上するという地理的に波及することが明らかになった。
(2) 広域スケールでのマイマイガの発生動態:マイマイガ大発生地点の特定と将来予測のためのフレームワーク構築を行った。ロシアアルタイ共和国のシラカバ落葉樹林の衛星画像時系列から予測モデルを構築し、その予測と実観測のズレ=植生異常度マップを作成した。また、異常度マップから計算した域内植生異常度データを用いた非線形時系列解析の結果、高い予測性能を持つモデル構築に成功した。
(3) マイマイガの密度依存的な生態・生理的形質の変異:高密度下では低密度下に比べて、体サイズや翅面荷重小さくなり、産卵数も減少した一方、PO活性が上昇した。このことによりマイマイガは密度が上昇すると繁殖力は減少するが、飛翔能力が上昇し分散すること、その際に免疫強化が起きることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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