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2020 Fiscal Year Annual Research Report

働き蜂から分泌される固有の中鎖脂肪酸による粘膜ワクチン創出基盤技術の開発

Research Project

Project/Area Number 19H03384
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

三隅 将吾  熊本大学, 大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センター, 教授 (40264311)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高宗 暢暁  熊本大学, 熊本創生推進機構, 准教授 (60322749)
岸本 直樹  熊本大学, 大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センター, 助教 (80756148)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
KeywordsM細胞 / 分化
Outline of Annual Research Achievements

本申請では10-HDAAによる「M細胞」の分化誘導に関与するシグナル伝達機構を精査すると共に、実際にM細胞からTGDK標識された抗原を効率的に取込ませ、リンパ濾胞の樹状細胞(DC)に抗原を効率的に供給することにより、抗原特異的なIgAの産生を向上させる新規粘膜ワクチン技術の開発を目的としている。その上で、10-HDAAによりM細胞が分化誘導される分子機構を研究結果としてまとめることができた。Isayama, T., Etoh, H., Kishimoto, N., Takasaki, T., Kuratani, A., Ikuta, T., Tatefuji, T., Takamune, N., Muneoka, A., Takahashi, Y., Misumi, S. 10-Hydroxydecanoic acid potentially elicits antigen-specific IgA responses. Biol. Pharm. Bull. 243, 202-1209 (2020)
実際に、10-HDAAをサルの粘膜に予め投与すると、M細胞数が上昇することを明らかにしている。この機構ととしては、M細胞になるための運命決定を受けている細胞のRANKの発現が10-HDAAによって亢進することによって、細胞誘導細胞(MCi細胞)に発現しているRANKLとの相互作用が亢進するためであると結論づけた。本研究成果を受けて、共同研究先から10-HAAを含有するサプリメントの発売も開始され、研究成果が活かされる形となっている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究成果を取りまとめ、以下の論文に報告できた。本研究成果を受けて、共同研究先からサプリメントの発売も開始され、研究成果が活かされる形となっている。
Isayama, T., Etoh, H., Kishimoto, N., Takasaki, T., Kuratani, A., Ikuta, T., Tatefuji, T., Takamune, N., Muneoka, A., Takahashi, Y., Misumi, S. 10-Hydroxydecanoic acid potentially elicits antigen-specific IgA responses. Biol. Pharm. Bull. 243, 202-1209 (2020)
現在最終年度がスタートしたので、M細胞からワクチン抗原を効率的に取込ませ、リンパ濾胞の樹状細胞(DC)に抗原を効率的に供給することにより、抗原特異的なIgAの産生を向上させる新規粘膜ワクチン技術の開発のためにどのように10-HDAAを使用すれば良いかを検討する最終段階になっており、本年度の終わりまでに、報告できるようにしたいと考えている。

Strategy for Future Research Activity

現在最終年度がスタートしたので、10-HDAAにより鼻粘膜面にM細胞を誘導させ、ワクチン抗原の粘膜免疫誘導効果をin vivoで評価する最終準備段階に入っている。M細胞標的分子を結合させたワクチン抗原を調製するための予備試験も昨年度確認することができた。そのノウハウを活かして、SRD、M細胞通過実験等の試験も実施して、最終ワクチン抗原を調製する予定にしている。また、新たな天然物由来M細胞分化誘導因子を探索し、粘膜ワクチン開発のための新たなツールを探索することに対しても、現在スクリーニングのためのインジケーター細胞のスクリーニング中でまもなく評価を進めることができるのではないかと思っている。

  • Research Products

    (4 results)

All 2020

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Patent(Industrial Property Rights) (2 results) (of which Overseas: 1 results)

  • [Journal Article] 10-Hydroxydecanoic Acid Potentially Elicits Antigen-Specific IgA Responses2020

    • Author(s)
      Isayama, T., Etoh, H., Kishimoto, N., Takasaki, T., Kuratani, A., Ikuta, T., Tatefuji, T., Takamune, N., Muneoka, A., Takahashi, Y., Misumi, S.
    • Journal Title

      Biol Pharm Bull .

      Volume: 43 Pages: 1202

    • DOI

      10.1248/bpb.b20-00101.

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Tetragalloyl-D-Lysine Dendrimerによるワクチン抗原ラベルはMicrofold細胞のポドカリキシンを介した抗原取込みを促進する2020

    • Author(s)
      髙﨑 稔大、岸本 直樹、井上 貴文、竹内 航輔、髙宗 暢暁、三股 亮大郎、三隅 将吾
    • Organizer
      第19回 次世代を担う若手ファーマ・バイオフォーラム2020
  • [Patent(Industrial Property Rights)] 粘膜免疫賦活剤2020

    • Inventor(s)
      三隅他
    • Industrial Property Rights Holder
      三隅他
    • Industrial Property Rights Type
      特許
    • Industrial Property Number
      MY-180228-A
    • Overseas
  • [Patent(Industrial Property Rights)] 粘膜免疫調整剤2020

    • Inventor(s)
      三隅他
    • Industrial Property Rights Holder
      三隅他
    • Industrial Property Rights Type
      特許
    • Industrial Property Number
      特許第6845548号

URL: 

Published: 2021-12-27  

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