2021 Fiscal Year Annual Research Report
Paratransgenesis of disease vector mosquito by fungi, bacteria, and cellular symbiont
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19H03462
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
嘉糠 洋陸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50342770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大手 学 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20386717)
相内 大吾 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (50552783)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 蚊 / 真菌 / 病原性 / ヤブカ / ハマダラカ / 感染 / 致死 / 吸血 |
Outline of Annual Research Achievements |
真菌には、蚊類に寄生し致死を誘導する昆虫寄生菌が存在する。昆虫寄生菌による蚊防除の有効性が報告されて以来、昆虫寄生菌は蚊類パラトランスジェネシス用の微生物資材として認識されている。日本国内および西アフリカのブルキナファソで採取した蚊類からの昆虫寄生菌分離を実施し、マラリア媒介蚊(ハマダラカ:Anopheles stephensi)を標的とする、蚊類由来の昆虫寄生菌に特化した400菌株に上る菌株ライブラリを構築した。このライブラリを用いて蚊の致死性を指標にスクリーニングを実施したところ、真菌の一種、ボーベリア・バシアナ(Beauveria bassiana)が複数株同定された。これらのうち、最も病原性の高い菌株(60-2株)を対象に解析した結果、この株は、ハマダラカの頭部において集中的に増殖し早期致死を引き起こすこと、メス成虫において吸血行動の著しい減弱が誘導されること、デング熱媒介蚊(ネッタイシマカ:Aedes aegypti)に対しても高い致死性を示すことなどを明らかにした。真菌の培養上清調整と、それを用いた蚊腹腔への微量注入実験から、この高病原性の60-2株は、感染時に分泌性因子を介して蚊に致死を誘導することが判明した。病原性の低い株を対照として用いて、培養上清から60-2株が特異的に分泌する約16 kDaおよび約24 kDaの2つのタンパク質の精製に成功した。これらの結果は、同定した真菌株が病原体媒介蚊のパラトランスジェネシスの有力なツールになる可能性を示唆するものである。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)