2021 Fiscal Year Annual Research Report
Stool DNA testing in combination with fecal immunochemical test for hemoglobin for detection of colorectal neoplasia
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19H03563
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
末廣 寛 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40290978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 隆弘 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00304478)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 大腸癌 / メチル化解析 / 便DNA検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
メチル化TWIST1遺伝子が大腸腫瘍のバイオマーカーであることを我々は世界で初めて報告している。この知見から、便中のメチル化TWIST1遺伝子を検出できれば大腸癌診断ができると考え便DNA検査を試みたものの、便中のヒトDNAは極めて微量のために従来技術(bisulfite処理ベース解析技術)ではメチル化TWIST1の検出がほとんどできなかった。そこで、bisulfite処理不要のメチル化解析技術であるCORD assayを開発するに至った。これはメチル化感受性制限酵素処理とデジタルPCRを組み合わせた方法である。本技術により便中のメチル化TWIST1遺伝子検出が容易に可能になった。本技術の臨床応用例として「便DNA検査による大腸癌スクリーニングの前向き臨床研究」を実施した。480人からインフォームドコンセントを取得し、便潜血検査、便DNA検査を実施した。その後、下部消化管内視鏡検査や外科手術などにより最終診断が下され、443人が研究対象となった。内訳はコントロール71人、非進行腺腫40人、進行腺腫127人、大腸癌205人である。ここでいう進行腺腫とは、径1cm以上の腺腫、病理組織学的に絨毛成分を有するもの、本邦の粘膜内癌(ステージ0大腸癌)にほぼ相当する高度異形成を指す。進行腺腫群について、便潜血検査単独での検査感度は32%、便DNA検査単独での検査感度は47%に過ぎなかったが、両者の組み合わせにより検査感度は69%まで上昇した。さらに進行腺腫の発育形態別にみると、隆起型については便潜血検査単独では検査感度は28%しかなかったが、組み合わせ検査により検査感度は65%にまで向上した。平坦型については、便潜血検査単独での検査感度はわずか16%だったが、組み合わせ検査により71%まで向上した。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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